布団のダニ

陽気が良くなってくると、気になりますよね。

寝具のカビとダニのお話しです。

寝具のカビやダニは主に梅雨時期に多く発生しますが、近年では住宅の気密性が高まってきた為冬期でも押入やクローゼットの中で発生するようになりました。

人は就寝時に一晩で牛乳瓶1本分(200ml)の汗をかく為、寝具は汗や垢・フケ等に汚染されています。

寝具には、垢やフケ等のカビ・ダニの栄養素、そして温度(体温)がある為、カビ・ダニの温床になりやすい条件が揃っている事になります。

カビが発生する条件は上図の示すように、ダニの繁殖条件を含んでいます。そしてカビを餌にするダニもいるので、カビの繁殖を防ぐ事はダニの繁殖を防ぐ事にも繋がります。

寝具のダニは使用条件や使用環境により生息数は異なりますが、10年以上使用していた敷布団には50万匹以上生息していたとの報告もあります。

ダニに対する寝具への基本的対策としては、

1.ダニ育成環境の改善

2.清掃などによるダニの除去

3.ダニの侵入防御

4.ダニの増殖予防

以上の4点が挙げられます。

就寝時に喘息の発作が現れる事は良く知られています。

これは寝具にダニ等のアレルゲン物質(アレルギーの原因物質)があり、長時間鼻などの呼吸器から吸引する事に起因すると言われています。

室内で検出される多くのカビの胞子は上図に示すように、アレルギーの原因になりますし、ダニのアレルゲン物質は寝具にダニが生息する事により蓄積されます。

屋内塵性ダニ(ヤケヒョウダニ・コナヒョウダニ)の主要アレルゲン物質としては、ダニの糞由来のDer2がアレルギー症状との関わりにおいて特に重要視されています。

一般家庭で寝具のアレルゲン除去としてよく用いられている方法は、下図に示す7種類です。

天日乾燥や機械乾燥は、就寝中に寝具に吸収された汗等を除去する事は期待出来ますが、天日乾燥においては天候の影響や集合住宅等の住環境、そして干し場の確保等により年間を通じて定期的に行う事は困難でしょう。

天日乾燥や機械乾燥によりダニを死滅させても、ダニアレルゲン物質は残ります。

特に天日乾燥の後に布団叩きのみでは下表に示すように、布団中のダニアレルゲン物質が布団表面に浮き出てしまいます。

布団は乾燥後に掃除機等でダニアレルゲン物質を除去しなければ、その効果は現れません。掃除機の先端に専用のノズルを装着し、吸引を片面当たり約1分間裏表に行う必要があります。また、これを1週間に1度のペースで繰り返す事で、ダニアレルゲン物質の低減・維持を果たす事が出来ます。

チリダニは卵から孵化するのに1週間かかる為、毎週吸引する事で成虫になるダニ数を減少する為です。

布団の打ち直しは、布団の綿がフカフカに生き返りダニ数も減少しますが、ダニアレルゲン物質の減少はほとんどありません。

布団の漬け込み洗浄がダニアレルゲン物質の低減化に一番効果があると言われていますが、専門業者でないと困難だと思われます。

押入内に布団などを詰め込むと寝具に吸収された汗などにより、カビやダニが発生しやすくなります。

押入内の湿気を防ぐために、押入床や壁面にスノコを入れ、空間を作り、空気の流れを確保するのが効果的です。

いかがでしたか。少しはお役に立つといいんですけど・・・。

井上書院 刊/小峯裕巳 編著/ダニ・カビ完全対策より抜粋させていただきました。

  

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