人と住まいを守るために必要なもの5

換気についての基本的なお話しをご紹介しています。

第5回目は『全般換気方式の種類』というお話しです。

住宅の全般換気方式には、以下のものがあります。

強制排気方式(第3種換気)・・・換気ファンを回して居室から強制的に排気を行う事で屋外に比べ低圧に保ち、各居室に設置された自然給気口を経由して屋外の新鮮な空気を室内に導入する方法。

強制給排気方式(第1種換気)・・・排気と給気を共に換気ファンを回して屋外の新鮮空気の導入と室内の汚染空気の排出を強制的に行う方法。

強制給気方式(第2種換気)・・・給気ファンを回して新鮮な外気を居室内に強制的に導入し、屋外に比べて高圧に保つ事で汚染空気を自然排気口を経由して排出する方法。病院の無菌室や鉄筋コンクリート造で採用されるケースがある。

機械換気方式にはダクト式換気と壁付(ダクトレス)式換気があり、換気性能を左右する要因として建物外皮の気密性・建物の軒高さ・間仕切り壁やドアの通気特性・内外温度差・外部風条件等があります。

また、機械換気方式の設置及び使用のためには、設置スペース・施工手間・動力用電力・機器作動による騒音防止・換気量の長期に渡る維持の為の点検修理及びメンテナンス等に関する注意が必要です。

換気システムの省エネルギーの為には、ダクトや外部フードによる圧力損失(圧損)の低減や高効率ファンの採用も重要になります。

自然換気方式では、成り行き任せの無計画な換気では無く、自然力である『空気の浮力』と『風力』を計画的に活用する必要があります。

壁面換気口のみで全体換気量を確保する方法と、排気煙筒や床下給気を利用する方法があり、パッシブ換気方式と呼ばれています。

全般換気方式は建物や居住者の使用条件に応じて、換気方式を選択する事が重要です。

今回はここまでとします。

次回のお話しは『全般換気方式の特徴』となります。

幻冬舎ルネッサンス 刊/北村忠男 著/高気密木造住宅をもっと知ろうから抜粋させていただいています。

  

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