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換気についての基本的なお話しをご紹介しています。

第14回目は『消費電力が小さい換気装置』というお話です。

換気装置は、比消費電力が小さい機器ほど省エネです。

比消費電力は圧損計算を行って得られた風量（ダクト等の換気部材を接続した状態）をカタログに載っている消費電力で除する事で求められます。

省エネ性を期待するのであれば、少なくてもその比消費電力が以下の機器を選択すべきでしょう。

第2・3種換気の場合は0.2Wm3/h

第1種換気の場合は0.4Wm3/h

換気装置は交流モーター（ACモーター）と直流モーター（DCモーター）の2種類があります。

DCモーターはACモーターよりも高価ですが、一般的に消費電力が小さく回転数等の制御性が高い為、一定風量や機外圧力に制御する事が容易なのが特長です。

その為外部風圧の変動等によってファンに掛かる圧力が変動した場合も、一定風量で制御する事が出来ます。

このようなDCモーターを用いた風量一定制御は、ダクト等の圧損が小さい場合は省エネになりますが、圧損が大きい場合は必ずしも省エネにはなりません。注意が必要です。

換気装置の位置は、ダクト配管が可能な限り短くなるように設計をすると、施工ミスの可能性も小さくなります。

又換気装置の能力を小さく設定する事が出来る為、省エネであり省コストの実現も可能になります。

今回はここまでとします。

次回のお話は『換気装置の騒音対策』となります。

幻冬舎ルネッサンス　刊/北村忠男　著/高気密木造住宅をもっと知ろうから抜粋させていただいています。

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