土台敷き?ねこ土台?

折角の日曜日なのに、生憎の天気ですね。

なんだか、憂鬱になるのは現場監督の宿命でしょうか・・・。

『FPの家 Y邸』

いよいよ明日、『土台敷き』を行います。

という事で、土台を敷くにあたり必ず必要な『基礎パッキン』についてお話をしたいと思います。

従来の基礎には『床下換気口』が設けられていました。

最近はあまり見掛けなくなりましたが、基礎に開けられた細長い開口で鼠除けの網が印象的でした。

木造住宅工事仕様書には、次のような記述があります。

床下換気・・・床下空間が生じる場合の床下換気装置は次による。

1.外周部の基礎には有効換気面積300平方センチ以上の床下換気孔を間隔4m以内ごとに設ける。ねこ土台を使用する場合は、土台の全周に渡って、1m当たり有効換気面積75平方センチ以上の換気孔を設ける。ただし基礎断熱工法を採用する場合は、床下換気孔は設置しない事とする。

2.外周部の床下換気孔には、鼠等の侵入を防ぐ為スクリーンなどを堅固に取り付ける。

3.外周部以外の室内の布基礎には、適切な位置に通風と点検に支障の無い寸法の床下換気孔を設ける。

ここに出てくる「ねこ土台」とは「基礎パッキン」の事です。

上記は樹脂製基礎パッキン(ロングタイプ)の写真です。

従来の基礎パッキンと異なり、木口から通風を得られるのが特長で、土台下全てに設置します。

ねこ土台を調べてみると、こんなふうに書いてありました。

基礎立上りと土台の間に挟む物。

直接土台を基礎立上り部に触れさせず、浮かせる事で、土台の腐朽防止・床下換気の効率化を図る工法。

厚さ2~3センチの木材(栗やケヤキ)やモルタル・御影石製。

 

 柱下や継手・仕口・大引きの取合い部に900ミリ前後の間隔で設置する。

最近では樹脂製・金属製の物が一般的。別名「基礎パッキン」として知られている。(建築用語大辞典より)

建築用語でいう猫とは「狭いところ」という語意もあるようで(猫の額ほどの庭とか、猫間障子等々)、基礎と土台の間に挟む事から言われていたようです。

基礎パッキンのメリットはこんな感じです。メーカーカタログから抜粋しました。

 

床下換気孔の場合、設置場所や風向きの影響で換気不良に陥る危険があります。

また、換気孔回りの基礎には補強が必要ですが、地震の際に破損する事もあります。

これらのデメリットを払拭したのが基礎パッキンという訳です。

従来の基礎パッキンは、施工者により設置位置がマチマチで、それによる換気不良や構造欠陥が発生する危険性もありました。

柱が多い箇所に継手・仕口が集中すると、基礎パッキンの数が増え、換気不足になってしまいます。

また、継手や仕口の下に設置されていないと、土台が傾き床鳴りの原因になる恐れがあります。

その点を改良し、施工者による施工精度の違いを無くしたのが弊社が採用する『キソパッキング・ロング』です。

一般的な表現として『樹脂製パッキン』と説明される事が多いようですが、この解釈は間違いです。

樹脂製品とは、材料を生成する原料の過半が樹脂であるものを指します。

弊社が採用している製品を形造っている組成の過半は、石粉と呼ばれる炭酸カルシウム(鍾乳石成分と同類)が占めています。

この石粉を特殊な製法技術(世界特許)で固形化した素材であり、複合材もしくは複合素材と呼称されています。

いわば人造石の範疇に入れられる材料と言えます。

材料の寿命予測は実際の製品の一部を切り出し、約1平方センチ単位当たりの面積に所定の荷重を100時間を目安に掛け続け、経時疲労(歪み量)の測定を行い、これにより得られた実数を基に材料の荷重ごとの特性をN値化し将来の歪みの進行度を予測するものです。

弊社で採用している基礎パッキンは、

98N荷重の場合の30年後の歪み量0.1008ミリ、60年後の歪み量0.1007ミリ

294N荷重の場合の30年後の歪み量0.2051ミリ、60年後の歪み量0.2053ミリ

882N荷重の場合の30年後の歪み量0.4497ミリ、60年後の歪み量0.4522ミリ

となっており、ほとんど変化(疲労劣化)しないと予測されます。

この性能の認知度は、既に昭和60年度に実施された国家プロジェクト『センチュリーハウジングシステム(CHS)』においても木造住宅で唯一、100年以上に亘る構造体を維持する耐久性を具体化した脚部の推奨工法として認定されており、製品および工法開発から30年以上の施工実績を担保出来る裏付けともなっているようです。

いかがでしたか?

随分と固い話になってしまいました。

実際の施工方法に関しては、明日の土台敷きの時にでもご報告したいと思います。

  

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