低燃費な家 1

家を建てようと考えた時、あなたはどんな家をどんな基準で選ばれますか?

広くて明るいリビング、素敵な外観、憧れのキッチンなど。

まさに思いは人それぞれだと思います。

省エネ性なんていかがでしょうか?

住宅の場合は、建てる際の価格(イニシャルコスト)の妥当性や、建てた後にかかるランニングコストを左右する性能(断熱・気密性)がわかりにくい為、比較検討するのも容易ではありません。

例えば車を購入しようとする場合、デザインや走行性能・安全性・価格等を比較検討すると思います。

地球温暖化でCO2排出量の削減が叫ばれている昨今ですから、リッター当たり何km走るかという『燃費性能』を各メーカーは競い合っています。(最近、偽装表示をする不届きなメーカーが出ましたね・・・

これも、車選びの際のわかりやすい判断基準と言えそうです。

一方住宅はどうでしょうか?

Q値とかU値・・・。耳慣れない言葉・数値が並んでいます。

車よりも遥かに高額な住宅なのに、その性能がわかりにくく比較しづらいというのが現状です。

住宅も車と同じように、燃費性能で比較出来たらいいのに・・・。そう思いませんか?

『住宅燃費』と低燃費な家についてのお話をシリーズでお伝えしたいと思います。

まず、第1回目は『その背景』です。

日本人はガソリンが1リットルあたり150円位で「高い!」と騒ぎます。

その感覚は、世界の認識から少しかけ離れているようです。

例えばペットボトルのお茶、500mlで150円位でしょうか?

それを考えたら日本のガソリンは相当安いと思います。

2010年の日本の石油・石炭・ガスの輸入総額はおよそ17兆円でした。

2011年には22兆円、2013年にはなんと27兆円にまで跳ね上がったと言うんですから驚きです。

原因は言うまでもありません。福島の事故です。

では10年後はどうなっていると思いますか?

為替レートの関係もあるでしょうが、40兆円を突破するのでは!という想像も大げさではありません。

原発がかってのように稼働する事はないと願いたい。そうなると、さらなる海外の化石燃料への依存度は高まるはずです。

となれば・・・。

「今はガソリンも値上がりしてないよね?」という意見もあります。

でも瞬間的に現在のガソリン価格が、安値で推移しているには理由があるんです。

それは福島第一原発事故で火力発電所の稼働率が高まっているからです。

火力発電で使う燃料は重油です。

原油から重油を精製すれば軽油やガソリンも精製されるのです。

大量の重油が火力発電で必要なため、併せてガソリンなども生まれているだけなのです。

これが今でも高騰しない理由のひとつになります。

ガソリン価格は直近では上がりにくい状況である。なんて安心してはいけません。

そもそも原油価格は些細なきっかけで急上昇するリスクがあります。

為替・紛争リスク等何が引き金になるかわかりません。

まさに『第3次オイルショック』が突然やってきても、全く不思議ではないのです。

この仮説に対して世界には様様なデーターが存在します。

例えばイギリスのあるシンクタンクが2009年に発表したデーターです。

原油価格は2000年まで1バレル当たり20~40ドルで安定していました。

ところが2008年頃140ドル近くまで上昇し、その後は100ドル前後で推移しています。

ではイギリスのシンクタンクは『2035年の原油価格』は何ドルと予測しているでしょうか?

正解は285ドルでした。

となると、150円のガソリン代が500円位になってもおかしくありません。

可能性としては十分考えられると思います。

今回はここまでとします。

次回も引き続き『その背景』をお届けします。

いしずえ 刊/低燃費住宅2/早田宏徳 著から一部抜粋・引用・加筆修正をさせていただきました。

  

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