壁紙小史

『FPの家 Y邸』

出隅の数が多すぎたようですね。

持ってきたコーナーテープが足りなくなってしまい、コーナーテープの取付作業は一旦中止したようです。

現在は、パテ処理を行っています。

パテ処理は、下地の不陸・乾式ボードの目地・その他の傷・穴などを埋めて下地の平滑化を図るものです。

 

一般的には、ボードの継ぎ目部分やボードを留め付けたビスの頭に塗り付けます。

コーナーテープやスライド勾配見切の取合い部分も、パテを塗り付ける必要があります。

テープや見切はそれ自体の厚さがある為、どうしてもパテを厚く塗らないとなりません。

下塗りパテを塗り、乾いたらサンドペーパーで平らに均します。

さらに仕上パテを塗り、乾いたらサンドペーパーで平らに均します。

仕上パテの前に、さらに中塗りパテを塗る場合もあります。

 

 

という事で、出隅が多い場合や勾配天井の場合はパテ処理に時間がかかるという事になります。

マスクを付けて、全身パテの削り粉で真っ白になりながら作業を続ける『クロス屋さん』を見ていると、『パテ屋さん』かと思います。

「苦労するからクロス屋さん」だったりして・・・。

せっかくですから、我が国における壁紙の歴史を工事が行われている間に、少しづつご紹介しましょう。

明治13年に、大蔵省印刷局が『金唐革紙(きんからかわし)』と呼ばれる美術壁紙の製造を始めました。

 

これが、我が国における壁紙製造の始まりと言われています。

これはいわゆる金唐革を模した紙壁紙です。

以後、この製造設備等が民間企業に払い下げられて製造が続けらたと言います。

でも第二次世界大戦前の壁紙はもっぱらヨーロッパなどへの輸出や、朝鮮への移出のために製造されていました。

国内での消費はほとんど無かったようですね。

第一次世界大戦後の世界恐慌を経て金唐革紙の輸出は振るわなくなります。

その頃関西方面の業者により作られていたのが、襖紙用の葛布を壁紙に仕立てたものやヨーロッパ調に倣ったもののようです。

その後第二次世界大戦の勃発により、壁紙の製造は低迷します。

戦況の逼迫により壁紙製造工場が次々と軍需工場化され、壁紙製造は中断される事になります。

つづく・・・。

 

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    posted by Assed Red

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