へぇーっ、そうなんだ・・・。

先日のタイベックマスター講習会で得た事をご紹介します。
『遮熱・透湿・防水シート』ご存知ですよね。
弊社でも、別のメーカーのものを採用しています。
以前にご紹介した『透湿・防水シート』に遮熱性を加わえた製品です。
夏の暑さ対策に欠かせない存在になりましたよね。
 
外壁や断熱材があっても室内の温度を暖めてしまうのが『輻射熱』。
お日様の光が暖かいのは理解できるし、日差しが当たるところが暖かくなるのはわかります。
でも断熱材で遮れば問題ないんじゃないの?
 
輻射熱って、いまいちわかりにくいですよね。
熱移動のパターンは3つあります。
 
 
輻射熱とは、簡単に言えば赤外線による物体自身の発熱との事。
電子レンジの中の冷凍食品をイメージするとわかりやすいと思います。
ヒーターで温めてるわけじゃないし、温められた水(お湯)があるわけでもありません。
放出された熱線で熱を発している訳です。
 
物体は暖められると赤外線を発します。
放出された赤外線は他の物体の分子を振動させ、摩擦熱が発生します。
電子レンジと同じでしょ?
 
太陽光自体は熱を持っていません。
だって、真空である宇宙は超断熱材です。
伝導も対流もありませんから、熱移動は起こらないんです。
だから、光の中にある赤外線が地表や地上にある木々等に当たり、発熱するだけなんですって・・・。
 
暖かくなった外壁は赤外線を発します。これが断熱材に当たる事で断熱材自身が発熱するようです。
発熱した断熱材は、内装材に伝導と輻射で熱を伝えます。
これを防ぐには、赤外線をカットするものを間に挟めばいい訳です。
これが遮熱・透湿・防水シートのメカニズムです。
遮熱シートに使われているアルミの高い赤外線反射率を、コンクリートと比較したのです。
アルミニウムそのものよりは落ちますが、コンクリートと比較するとその差は歴然です。
ゴールド(金)を使うともっと反射率が上がるそうですが、コストはもっと上がりますよね・・・。
アルミが今のところ、一番コストバランスが良いそうです。
イラストのように、遮熱シートと外壁の間には通気層を設ける必要があります。
なぜなら反射した赤外線が外壁の裏を暖めてしまい、もし通気層を設けていなければその伝導熱が遮熱シートに伝わってしまうからです。
また、外壁の熱で暖められた空気が対流で伝わる心配もありません。
暖かくなった空気は通気層を上昇し、排出されます。
 
当然壁内の湿気を放出し、外からの水滴の侵入は防ぎます。
ここまでは、割と知られている事だと思います。
データーでも、はっきり確認する事が出来ます。
やっぱり、遮熱シートは効果は絶大です。
 
そして、ここからが新事実です。
遮熱シートの効果は、夏の暑さだけではないそうです。
実験によれば、冬の寒さ対策にも有効なんです。
輻射シートが室内からの熱を反射してくれるようです。
考えれば当たり前なんですが、そこまで考えた事なんてありませんでした。
遮熱シートは暑さ対策という概念が、頭から離れませんでした。不覚・・・。
 
遮熱・透湿・防水シートは透湿・防水シートと比べると高価です。
勿体ないし、遮熱効果を考えれば東・西・南面だけでいいんじゃないの?
なんて考えもあるようです。
でも、冬の寒さ対策にも有効なんであれば、この考えは間違いですよ。
新しい発見でした。
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