セーターとウィンドブレーカー

中断熱・中気密の家(そんな言葉は本来ありません。)がちょうどいい!

なんて事言ってる人がまだ大勢いるようですね。

低気密・低断熱は問題外だとしても、本当に高断熱・高気密の必要はないのでしょうか?

中断熱の議論は割愛します。

だって「ほどほどの厚着をして寒ければストーブに当たれとか、我慢しろ!」はあり得ませんから・・・。

省エネルギーと快適の観点から、考えてみましょう。

グラスウールを代表とする繊維系断熱材は空気を含む事で断熱性能を保っています。

湿気を呼びやすく保水しやすいのが珠に疵ですよね。

ウールのセーターをイメージするとわかりやすいと思います。

そして施工者の技術や良心による精度のバラツキも問題だと思います。

雨や霧などがセーターを湿らせてしまうように、繊維系断熱材を湿らせるわけにはいきません。

湿った断熱材は断熱性能を低下させ、結露を誘発します。結露は腐朽菌の繁殖を招き、シロアリを呼び寄せるかも知れません。

そのため防湿シートを丁寧に施工し、断熱材を濡らせないような万全の施工をする必要があります。

防湿施工をする事は、結果的に気密性を高める事になります。

という事は中気密・中断熱の家では湿気の侵入は防げないという事になりませんかね?

湿った断熱材は乾かせばいい!

という方もいらっしゃいます。セルロースファイバー信者に多いようですね。

セーターを着たつもりになってお考えください。

濡れたセーターは簡単に乾きますかね。

乾いたセーターと比べて、寒くありませんか?

含んだ水の重さでセーターが伸びてしまうなんて事ありませんか?

湿気を含んだ繊維系断熱材は確実に断熱性能が低下します。

そして湿気を含んだ繊維系断熱材は沈降します。

沈降した断熱材は元に戻りません。上部に隙間が空いた壁内は外部の冷気をそのまま室内に侵入させてしまいます。

ちょうど腕まくりをした感じでしょうか。腕だけは冷たいはずです。

伸びたセーターの首元から暖かさが逃げていく感じありませんか?

これは気密性能が悪く隙間から熱が逃げている状態と同じです。

トックリセーターに変えてみましょう。

暖かさが逃げなくなる筈です。気密性の高い家と同じです。

セーターは暖かいですよね。

でも、風が強い時はどうでしょうか?

網目から隙間風が入ったり、毛糸の中に閉じ込められた暖かい空気ごと吹き飛ばされてしまい、寒く感じた事はありませんか?

防風層を持たない断熱材は風が強い時には無力です。

ですから繊維系断熱材を採用する場合は、防湿・気密対策と防風対策の両方を満たさなければなりません。

では風の侵入を防ぐだけでいいのでしょうか?

今度はウィンドブレーカーを着たつもりになって考えてみましょう。

確かに風は防げます。でも、気温が下がってくるとやっぱり寒いですよね。

ウィンドブレーカーは湿気を吸い込む事もありません。暖かくなって汗をかいたら内側が結露してしまいます。

襟元を開いて温度調節をしようとすれば、たちまち温度が下がってしまいます。

防風・防湿だけで快適さを求めるのは難しいでしょう。

省エネ・快適な家は、ダウンジャケツトを着たようなものです。

風は表面の生地が防いでくれます。

袖口や襟元が絞ってあるので、そこから暖かい空気が逃げる事もありません。

暑くなれば、襟元を開いて温度調節が可能です。

これこそ、高断熱・高気密の家そのものだと思いませんか?

防風層、防湿・気密層がきちんとあります。断熱性能も問題ありません。

襟元の開閉はさしずめ窓の開け閉めでしょうか。

ちなみに低断熱・低気密の家はTシャツ1枚といったところでしょうか。

冬の最中にこの格好はないですよね。

寒くない恰好と云えば、首・手首・足首を暖かくしろ!と言われます。

そこから熱が逃げてしまいます。

ヒートテックにダウンベストだけ(中気密もしくは低気密)ではとても快適とは言えないと思います。

結論

中断熱・中気密はあり得ません。

高断熱・高気密を目指しましょう。

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