我慢の小エネ

『未来の子どもたちを守る家/ゼロ炭素社会の住まいづくり』

小山貴史 著

創樹社 刊

読了です。

そして

『もとめる断熱レベルとめざす省エネレベル』

南雄三 著

建築技術 刊

を読み始めました。

まだ新しい本ですから、ネタバレを防ぐためにも内容を明かすのは良くないことだと思います。

ですから、少しだけ・・・。

こんな文章があります。

断熱性が低いと、寒いと思い込んでいる人がいます。

また断熱性が高ければ、暖かいという人もいます。

どちらも間違いではありませんが、

『断熱がなくてもガンガン暖房すれば暖かいし、ガンガン冷房すれば涼しい』も正しいのです。

そうなんですよね。

大切な事は、家の中全てが19℃以上ある事!

リビングであれば、21℃が好ましいようです。

光熱費をたっぷりと使って家中を暖めてもいいし、高断熱・高気密住宅を作ってもいい。

でも前者であれば、トイレや廊下はもちろんお風呂や洗面所にも暖房器具を設置しないとなりません。

これを『全館連続暖房』といいます。

いったいどの位の光熱費が必要となるのでしょう。

ちょっと古い資料ですが、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本の各世帯あたりのエネルギー消費量を比較したものとなります。

断熱先進国といわれる国もありますが、全ての住宅が高断熱・高気密住宅という訳ではありません。

古い家は、やはり低い断熱・気密性能のようなんです。

でもこうした住宅は、光熱費をガンガン掛けて暖かくしています。

性能の低い家が暖かく過ごすための光熱費の参考になるのではないでしょうか。

大雑把に言えば今の4倍強の光熱費が必要というところですね。


また後者であれば『HEAT20』のG2グレードであっても、まだまだ不足です。

居室の暖房を連続で行い、換気システムを有効に使って非居室の温度を上手にコントロールする必要があります。

これを居室連続暖房といいます。

こうした住宅で暖かく過ごす為の冷暖房の光熱費は、性能の低い家で行う居室間歇冷暖房と変わらないそうですね。


従来の『居室間歇暖房(寒さが我慢出来ない時だけ、寒い居室を暖房する=採暖ともいいます。)』は絶対NGです。

何故なら、健康を害するから。

イギリスの場合を挙げましたが、これと似たような室内温度の基準は各国にあります。

残念ながら、日本には無いんですよね・・・。

日本平均寿命が世界一長い我が国ですが、健康寿命はそれほど長くありません。

この原因は、寒い家に尽きるのではないでしょうか?

寒い家で暖房を我慢するのを美徳とする風潮が、こうした現状を作り続けています。

健康保険制度の破綻を産んだ原因のひとつだと思われます。

だとしたら・・・

高い光熱費を払い続ける事になったとしても、とにかく暖かい環境を維持する事が国民の義務とさえ言えるかも知れません。

ただし、この責任を寒い家に住む方々に押し付ける事は出来ません。

こうした現実をきちんとアナウンスして来なかった、行政や医療従事者・建築業界・マスコミ・研究者の責任とも言えるでしょう。

でも、こうした事実は徐々にではありますが明らかになってきました。

もう言い訳はできません。

①光熱費をたっぷりと使って家中を暖めるのか。

②高断熱・高気密住宅をつくって、そこに住むのか。

もちろん、双方ともにでもかまいません。

2つの選択枝の中から選びましょう!


今までは、こんな感じでした。

でも、もうそんな訳にはいきませんよ。

COP21で批准された『パリ協定』が、先日のCOP22で発効しました。

子どもたちに、少なくても今のままの地球環境を引き継ぐため

地道で困難な対策を実施する必要を、世界中が確認し、そのための行動を約束した事になります。

我が国も遅ればせながら、批准する事となりました。

もう、待ったなしです。

二酸化炭素等の温室効果ガス排出増による地球の温暖化を止めないといけません。


光熱費をたっぷりと使って家中を暖める為には、太陽光発電等の再生エネルギーを多用する選択しかありません。

そして石油・天然ガス等といった化石燃料を使ったエネルギーはもちろん、原子力エネルギーの活用を早々に辞める必要があります。

その為の住まいの省エネ・創エネ化(家電エネルギーを含む本当のゼロエネルギー化)やライフスタイルの省エネルギー化を実現しましょう。

今後は、何が良いのか悪いのか・・・。

どんどんと情報が錯綜すると思われます。

既得権益を守ろうと、誤った情報を流し、悪あがきする方々も相変わらずいると思われます。

弊社も微力ではありますが、こうした情報を整理してお伝えしたいと思います。

『未来の子どもたちに感謝される家づくり』

しっかりと行っていきます。

新築も既存住宅の断熱改修も・・・

社員一同、粛々と

手の届く範囲で頑張ります!

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