QPEXを使ってみました。

弊社は、新住協(一般社団法人新木造住宅技術研究協議会)に入会しています。

会員各社の省エネルギー住宅に対する取組や協賛資材メーカーの動向等を知るのが目的です。

また、

「会員に対して無償貸与される『QPEX』という暖冷房用エネルギー消費計算プログラムを使いこなせるようになりたい。」

という気持ちも入会の動機としては大きかったと思います。

現在私の手元にあるのは、QPEX/Ver.3.40です。

仕事の合間にマニュアルを見ながらの習得は中々骨が折れますが、とにかく経験を積むしかありません。

試しに、『住宅事業建築主の判断基準』で標準的に使用されているプランを使って入力してみました。

上図が、標準プランです。

入力時間は1時間程度でしょうか。

外皮の仕様は、以下の通りです。

①弊社が標準的に建てている『FPの家』に準じたもの

②上記に付加断熱を加え、外皮強化を試みたもの

の2つです。

どちらも開口部は防火対応樹脂製窓とし、ガラスは遮熱タイプのアルゴン入りLow-E(アルミスペーサー)にしました。

玄関ドアは防火対応木質ドア(ガラス無し)です。

②外皮強化タイプの結果です。

Q値:1.36W/㎡・K/UA値:0.37W/㎡・K

暖房負荷:2047kwh

冷房負荷:1309kwh

H28省エネ基準住宅の一次エネルギー消費量と比較すると、BEI:56.5%(削減率:43.5%)になりました。

ちなみに弊社の標準的FPの家からの強化部分は以下の通りです。

外壁:硬質ウレタンフォーム(t:105mm)充填→高性能硬質ウレタンフォーム(t:120mm)充填+インシュレーションボード(t:40mm)外張り

床:硬質ウレタンフォーム(t:88mm)根太間充填→硬質ウレタンフォーム(t:88mm)根太間充填+ウッドファイバー(t:100mm)大引間充填

開口部内側にレースカーテン設置→ハニカムサーモ設置

設備等は一切変えていません。

①弊社の標準的なFPの家の結果はこうなりました。

Q値:1.51W/㎡・K/UA値:0.43W/㎡・K

暖房負荷:3826kwh

冷房負荷:1390kwh

H28省エネ基準住宅の一次エネルギー消費量と比較すると、BEI:68.1%(削減率:31.9%)になっています。

 

普段行っている建研の一次エネルギー消費量算定プログラムの結果と比べて、①の値は妥当だと思われます。

②の値については、なんとも微妙ですね。

思ったほど外皮性能が向上出来なかったというのが率直な感想です。

付加断熱を硬質ウレタンフォームにすれば、もっと性能向上出来るのはわかっているんですけど・・・。

費用対効果を考えるとこの辺りが妥当なのかなぁーと、なんとなく思っています。

付加した分の材料費+施工費と、削減できる冷暖房エネルギー費を比較する必要もありますね。

それが終わったら、今度は硬質ウレタンフォームを付加した時の検証をしてみます。

 

例えば南面のガラスを遮熱タイプから断熱タイプに変えると、窓からの日射量が増えますよね。

当然、夏の冷房費が増える事になります。

でも、反対に冬の暖房費は減る事になるはず・・・。

どっちが得なんでしょうか?

夏の日差しは庇やグリーンカーテンで防ぐ事も可能ですよね。

こうした場合の冷暖房エネルギーの変化を調べる事も可能です。

換気扇を第3種から第1種熱交換タイプに変えた場合の比較なんかも面白いですよね。

色々と検証できそうです。

そのデーターを家づくりに活かせればいいなぁーと考えています。

使いこなせるようになる日まで、もうしばらくお待ちください。

 

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posted by Assed Red

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