北海道探訪記Ⅰ

2日間の短い旅でした。

気付いた事

思った事

見つけた事

等々・・・。

少しだけ書いてみたいと思います。

羽田空港での腹拵え。

昨年の10月だったかな?

FPの家全国大会以来の北海道への旅立ちでした。

あっと言う間に北の地に到着しました。

今回のツアーは、弊社の取引先である株式会社キムラが主催するものでした。

北海道ホームビルダーズフェアの見学と、地域のトップランナーの現場を視察するのが目的です。

さっき食べたばかりだと言うのに、早くも昼ごはん。

1時間程度の自由時間が与えられました。

早速、妻から頼まれたお土産をチェック!

買い忘れたりしたら怖い怖い・・・。

帰りがけにすぐ買えるように、売り場の場所をチェックしました。

お昼ごはんは豚定食にしました。

北海道と言えばジンギスカンというイメージですが、豚も有名なんですね。

入植者が連れてきた4匹の豚から、始まったという歴史もあるそうです。

甘ーいタレだったので、山椒をたっぷりと振り掛けてから食べました。

おいしかったですよ。

まずは現地の工事現場を3件ほど見せて頂きました。

見たかった現場はココ!

株式会社キクザワさんの現場です。

とにかくグラスウール施工が丁寧でキレイという評判の工務店です。

断熱性能もスゴイ会社です。

裸の高性能グラスウールを見事なほど綺麗に入れています。

袋入りの断熱材なんて使いません。

電気配線などの気密・断熱欠損処理も徹底しています。

防湿・気密シートの施工もマニュアル通りのキチンとした施工をしています。

天井や床の取り合い部には予め先貼りシートを施工しておいて、後から貼ったシートと貼り合わせるという徹底振りです。

まさにお手本です。

基礎断熱および、付加断熱の上に貼られた透湿防水シートです。

屋根の防風層もしっかりと施工しています。

やっていますねー。

基礎断熱を採用する場合のポイントのひとつは、基礎から発する水蒸気対策です。

完成後2年ほどは水蒸気を発し続けると言われていますが、この水蒸気は潜熱を奪い省エネの邪魔者となります。

また基礎内のカビ発生の原因にもなるんですよね。

工事中の通風による乾燥促進は良心的かつわかっている工務店の証でもあります。

流石ですねー。

良い仕事を見せて頂きました。

この後2件の施工現場を見せてもらったんですが、ちょっとショックでした。

天井に張られた防湿・気密シートの様子です。

先程の丁寧な施工と比較すると、あまりの違いに愕然としました。

「貼っておけばいい。」

施工のイロハもわかっていない貼り方です。

付加断熱の現場ですから、外側のウレタンボード断熱材で気密を確保し内側の防湿・気密シートで防湿を確保しているようです。

でもこの施工では、充填断熱部にガンガン水蒸気が入ってしまいます。

寒冷地ですから、かなり心配な施工ですよね。

北海道のトップランナーでも、こんな施工している工務店があるなんて・・・。

気を取り直して、モデルハウスを見せて頂きました。

構造モデルを見ながらの説明を聞いてから、内部を見せていただきました。

なんといっても、こちらの特徴は『パッシブ換気』です。

排気用の煙突と

給気用のダクトです。

2つの高低差を利用して重力換気を行うのがパッシブ換気です。

動力は必要ありません。(換気に電力を必要としないと言う事です。)

高低差が効果を左右するのに、あんなに高い位置に給気ダクトを上げている。何故?

そうか!積雪だ。納得・・・。

給気ダクトにケストレルを当てて、風速を測ってみましたが2本とも0.7m/s程度の風速しかありません。

直径150mmのダクトですから、計算すると合計89㎥/hの風量になります。

少し少ないような気がするなー?

株式会社奥野工務店のパッシブ換気は、色々と工夫がしてあるようです。

①給気ダクトを地面の中に配管する事で、地熱による温度上昇を測っています。

②基礎下から床下空間に上がってくる外気の出口には、バイメタルの付いた蓋が付いています。

空気温度が低い場合には蓋が開かず、冷たい空気の流入を防ぐ仕組みになっています。

もちろん電力は一切使用していません。

③床下にはヒートポンプ式温水熱源機が4台ほど設置してあります。

これにより暖められた床下空気は、室内温度を暖めながら上に上がっていきます。

2階空気を暖めた空気は、排気口から煙突を通り外気に排出される訳です。

でもここにも工夫がありました。

④排気口がナイロンリボンセンサーを使った調湿タイプになつているんです。

室内湿度は、二酸化炭素濃度と密接な関係にあります。

なぜなら、人間が口から二酸化炭素を吐き出す際には必ず湿気も放出するからです。

人が大勢いれば湿度は高くなりますよね。

反対に人がいなくて湿度や二酸化炭素濃度が低い時に暖まった室内空気を排気するのは勿体ないですよね。

ナイロンリボンセンサーが、上手に湿度と排気量の調整をしてくれる換気方式を『デマンド換気』と言います。

電気代もかかりません。

給気ダクトの風量が少なかったのは、これにより換気風量が抑えられていたようですね。納得です。

暖房は床下および、階間部分に設置したヒートポンプ式温水熱源機だけです。

エアコンはついていません。

室内温度環境は比較的良好だと思います。

なにしろ30名が一遍に入ったので、暑い位でしたから温度ムラはよくわかりませんでした。

ただ、床にある吹き出しガラリの温度には6℃程度の温度差が見られました。

これが、一遍にたくさんの人間が出入りした事によるせいなのかはわかりません。

今度は一人で体感してみたいですね。

続く・・・。

 

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posted by Assed Red

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