窓廻りの断熱

こんな施工を見掛けました。

2×4工法の現場です。

ランバー材の上には『気密防湿シート』が貼られていません。

どうやら厚さ100mmのグラスウール16Kを89mm壁の中に押し込んでいるようですね。

窓の右側にあるスタッド(竪枠)の右側には、耳付きグラスウールの耳が見えています。

耳付きグラスウールとは、下の写真のように断熱材が防湿シートに覆われていて、躯体に留めやすいように留め代がついている断熱材です。

耳付グラスウールの施工マニュアルを転載させていただきました。

参考になると思います。

これによれば、外壁に耳付き断熱材を入れる場合は柱や間柱の見付け面に30mm以上重ねを取るように留め付けなければなりません。

その際、防湿シートは途切れることなく連続して貼り、タッカーにて200mm間隔程度に留め付けます。

断熱材が入っていなくても、防湿シートは貼らなければなりません。

もうひとつ、気掛かりな点があれます。

窓廻りに取付けたスペーサーの間が空洞になっているんです。

こちらも施工マニュアルから戴きました。

スペーサーの隙間には断熱材の端材を詰めたり、現場発泡断熱材等で塞ぐ

と、はっきり書いてあります。

また、室内側の防湿シートは窓の廻りの木材に貼り付け、サッシに気密テープで固定することも明記されています。

繊維系断熱材で本来の性能を発揮させるためには、正しい施工が必要となります。

欠損部をつくらない。

防湿・気密シートを連続させ、水蒸気の通り道をつくらない。

そして、丁寧に均一な施工を心掛けることが肝心です。

断熱材と室内側に張られた石膏ボードの間に空隙がないような施工が理想的です。

雑な施工は、上表のように本来の断熱力の46~84%しか発揮できません。

先程の施工では、どんな断熱材の入れ方がされているのかを確認することが出来ませんでした。

丁寧な施工がされていることを願います。

 

きれいな断熱施工の例です。

こちらは雑な例です。

比べてみれば、すぐに分かると思います。

当然下の施工の方が寒くなります。

断熱材は施工の良し悪しが全てです。

きちんと施工の出来る工務店を選ばなければ

「思ったほど暖かくないね。」

なんてことに、なりかねません。

 

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posted by Asset Red

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