壁断熱の施工

昨日に続き、断熱材のNG施工について書きたいと思います。

現場で見掛けた、2×4工法の施工写真です。

耳付き断熱材の防湿シートの一部が何故かめくれています。

本来、防湿シートはスタッドの見付け部分に30mm以上の重ねを取って留め付けなければなりません。

上の施工例はNG施工です。

スタッドの側面に留め付けてはダメ!

でも、良く見かける施工なんですよね。

壁と床の取り合い部を撮ってみました。

またしても、NG施工です。

正しい施工はこうなります。

断熱材の耳を床合板に被せ、30mm以上の重ねを取らなければいけません。

こんな施工もありました。

断熱材がずり落ちたり、たわんでシワになつたり・・・。

こんな施工では、防湿シートと石膏ボードの間で結露が発生するかも知れません。

断熱性能も激減です。

コンセントボックスと断熱材の取合いを撮ってみました。

もちろん、NG施工です。

コンセントボックスを外壁面に止むを得ず取り付ける場合は、以下のように施工しなければなりません。

①コンセントボックス等の大きさに合わせて、カッターナイフで断熱材に切り込みを入れます。

②防湿シートを剥がし、コンセントボックスの裏側に断熱材を押し込みながらコンセントボックスを取付けます。

その際に気密コンセントボックスカバーを使用すると、防湿性・気密性を損ないません。

③気密コンセントボックスカバーと周囲の防湿シートを気密テープでていねいに張り合せます。

先程の施工写真を見ると、シートに切れ目も入っていますね。

防湿シートに疵がついた場合は、破れ目を気密テープでていねいに塞がなければなりません。

とにかく断熱材の施工をする際には、構造体が見えなくなるように気密・防湿シートを貼らなければなりません。

また断熱材もシワがないようにピーンと張るようにして、なるべく石膏ボードの裏側に空気の層をつくらないように工夫する必要があります。

断熱材には、色々な特徴があります。

使い勝手や価格、性能等々・・・、一長一短があるものです。

大事なことは、正しい施工方法を行うこと。

この一点に尽きると思います。

正しい施工を伴わない高断熱化は、暖かくない家をつくるだけではありません。

壁の中や天井裏で汗をかき、建物が風邪をひいてしまうことだってあるんです。

施工中の建物を見る機会があれば、施工状況を確認しましょう。

正々堂々と、施工状態を見せてくれる工務店ならばもっと良いと思います。

「どんな断熱材を使っているのか。」

だけではなく

「その断熱材をどのように施工しているのか。」

をキチンと説明してもらうと良いでしょう。

ここからはあくまでも私見です。

グラスウール断熱材を使うのならば、

耳付きタイプを使うのはやめましょう。

別張りシートを使うべきだと思います。

施工マニュアル通りの施工をしようと思えば、その方がはるかに楽に施工が行えます。

こんな事もわからない工務店が、正しい施工を行える筈ありません。

「耳付きの断熱材なんて、使いませんよね?」

聴いてみるのもいいでしょう。

どんな答えが返ってくるでしょうか・・・。

暖かい家にしたいと思ったら、断熱施工をしっかりと行いましょう。

厚い断熱材を入れた建物は、内部結露の危険性が高まります。

ですから、気密・防湿施工が絶対条件となります。

この条件がクリアできないのであれば、暖かい家は諦めるしかありません。

気密・防湿施工をしっかりすると、換気計画が必要となります。

窓の解放しかり、換気システムしかり・・・。

適切な計画と施工が要求されます。

ここでも、気密・防湿施工が絡んできます。

気密・防湿施工が出来ていない家では、せっかくの換気システムも満足に機能出来ません。

気密・防湿施工の良し悪しは断熱性能にも大きく影響します。

隙間風が吹く家が、省エネで暖かい家になる筈ないですよね。

つまり断熱材の選定をする際には、気密・防湿施工の容易さや正確さも考える必要があると思うんです。

どんな断熱材を使うのが良いのか・・・。

良く考えてください。

 

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