EBとNEB

EBNEBという言葉をご存知でしょうか?

EB(エナジー・ベネフィット)とは化石燃料の消費を抑えることで得られる便益を言います。

省エネ住宅を建てることで、照明や冷暖房等の光熱費が削減でき経済的な恩恵を得ることが出来ます。

そのための手法が外皮性能の強化やパッシブ設計・創エネの積極的な採用も含めた高性能設備の採用となります。

これらを有効活用することで得られる、その他の便益をNEB(ノン・エナジー・ベネフィット)と言います。

暖冷房効果が高く省エネルギー性能の高い住宅は、人間を自然環境から守り、特に気候に関係する病気や成人病の発症に対する予防効果が高まります。

住宅の寒さが健康に与える悪影響は、もはや常識となりました。

ヒートショックや結露の低減。空気環境の改善等による様々なストレス解消と、健康維持・増進効果がこれに当たります。

寒さや病気によるストレスが無くなり家族が仲睦まじく過ごすことが出来るなんて、最大のNEBだと思いませんか?

たまには、お金の話をしてみたいと思います。

EBはわかりやすいですよね。

例えば光熱費の年間当たりの削減金額が7万円だとしましょう。

30年後には、7万×30年で210万円の削減合計となります。

初期投資に210万円を掛けても、30年以上使い続けることで元が採れる訳です。

NEBはどうでしょうか?

次のデーターは慶應義塾大学伊香賀研究室の『断熱性能の向上と疾病予防による便益』となります。

一般的な所得世帯の住宅の高断熱化による『休業損失予防による便益』と『医療費の軽減による便益』を示しています。

心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧など血管に関連する疾患の多くに便益が見られます。

1世帯当たりの便益合計はおよそ2.7万円。

30年後の便益合計は、2.7万×30年で81万円となります。

少し拡大解釈をしてみましょう。

上記の削減金額のうち、医療費の軽減による1世帯当たりの便益合計はおよそ1.3万円。

自己負担を2割とすれば、国の負担はおよそ5.2万円になります。

5.2万×30年で156万円を国が負担している事になりますよね。

これが国の財政を圧迫している原因のひとつである事は明白です。

国民みんなが健康になれば、この分は支払わなくてもいいかも・・・。

 

とあるセミナーでこんな話を聞きました。

もしも身内に要介護者がいたら、どの位の費用が掛かると思いますか?

要介護5の自己負担限度額は、最大3.8万円/月なんだそうです。

往診費・胃瘻管理を含めた医療費が、最大1.2万円/月。

衣料・オムツ代・ショートスティ利用時の費用がおよそ4.0万円/月

合計自己負担月額が多く見積もると9.0万円にもなるようです。

脳卒中の回復後平均余命は7.5年ですから

9.0万×12か月×7.5年で810万円もの費用が掛かることになるんです。

 

高断熱住宅に転居した多くの人が健康面での変化を感じています。

その改善効果を示したのが上表です。

脳血管疾患は1.4%から0.2%。高い改善率ではないでしょうか。

ここまでの費用をまとめてみましょう。

光熱費削減(30年)・・・210万円

休業損失予防・医療費の軽減(30年)・・・81万円

払わなくても良くなる(?)保険料(30年)・・・156万円

介護負担費用・・・810万円

合計すると1257万円になります。

これがNEBの一部にあたります。

結論

EB・NEBの観点から言えば・・・。

仮に高性能省エネ住宅の建設費が、冬寒い従来の住宅の建設費よりも1257万円高いとしても

高性能省エネ住宅を買った方がお得です。

なぜならば

家の寿命が延びる

メンテナンスにかかる費用の軽減が図れる

快適に過ごせる

などの便益が得られるから。

『安物買いの銭失い』にならないように、お気を付け下さい。

 

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posted by Asset Red

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