レンジフード

完成見学会を間近に控えた

『FPの家 T邸』

に行ってきました。

目的は、東京電力との立ち会いです。

じつは昨日、突如照明機器が点滅したんです。

さっそく電気屋さんに調べて貰ったところ、建物側には異常がないことが判明。

「一次側(供給側)に異常があるのでは?」

と言うことで、急遽時間を取ってもらいました。

スマートメーターって凄いんですね。

メーターに専用の機械を接続する事で、異常の有無と発生時間がすぐに分かるんです。

やはり一次側の問題である事がわかり、修理の手配をしてもらいました。

作業は午前中で完了。

どうやら、引込線の接触不良が原因のようで・・・。

引込線の入替えを行っていただきました。

良かった・・・。

見学会時に、照明がチカチカしていたら落ち着いてご案内できませんよね・・・。

久し振りに堅い話を書きたいと思います。

写真は、今回採用しているレンジフードです。

常時・弱・強のスイッチと、LED照明のスイッチが正面に設けてあります。

強弱はわかるけど、常時って何?

法律改正により、新築住宅には24時間換気が義務付けられているのをご存知でしょうか?

弊社の場合は24時間換気システムを設置し、レンジフードの稼働は煮炊きの場合に限っています。

でも最近のマンションなどでは換気システムを設置せず、レンジフードを常時稼働することで24時間換気を行っているケースも多いようですね。

その為の常時換気モードなんです。

常時稼働でなければ、稼働していない時には穴がしっかり閉じているタイプを選ばなければいけません。

穴から空気の出入りがあったら、計画換気ではありません。

そのためレンジフード内部には『排気シャッター』がアタッチされていて、稼働していない時は外気が入らないようになっているんです。

また、すぐ近くに『給気連動シャッター』も設置してあります。

これはレンジフードに連動していて、排気が始まると中のシャッターが開き新鮮空気が入ってくる仕組みになっています。

レンジフードのスイッチを入れると、ほどなく給気シャッターのランプが点灯し、シャッターが開きます。

その後排気シャッターが開き、換気扇が回り始めます。

排気が進むと空気が少なくなった分だけ室内の気圧が下がります。

外気がその分だけ、給気シャツターから入る訳です。

つまり24時間換気システムとは別系統の換気が確保される事になります。

給気連動シャッターは、常時のスイッチを押しても連動しません。

だって24時間換気として利用したいのに、排気口の近くに給気口があったら、その近辺の空気だけがきれいになるだけでしょ。

遠くの部屋の汚れた空気は淀んだままになってしまいます。

なるべく遠くの部屋から空気を引っ張ってこなければ意味がありません。

ただし、その為にはそれなりの気密性能が必要です。

この辺りのお話は、別の機会にします。

 

さて。弊社が標準的に採用しているこのモデル。消費電力と換気風量は以下の通りとなっています。

常時・・・18.5W・172㎥/h

弱時・・・56.0W・336㎥/h

強時・・・97.0W・536㎥/h

ちなみにT邸における24時間換気システムの消費電力と換気風量は2.0W・71.3㎥/hになっています。

レンジフードの消費電力&換気能力がいかに大きいかがわかると思います。

レンジフードを換気システムの代わりに利用するのって、メチャクチャ不経済そうですよね。

 

ではレンジフードの消費電力ってどの位だと思いますか?

煮炊きの際に強運転(排気風量は536㎥/h)を、朝×1時間+昼×0.5時間+夜×2.0時間(合計3.5時間)行ったとしましょう。

年間消費電力は、97.0w×3.5h×365日≒124kwh。26円/kwhとすれば、3224円になります。

(24時間換気システムであれば、家中の換気を(2.0W×24.0h×365日≒17.5kwh。26円/kwhとすれば)455円で賄うことが可能です。)

でも、これだけではありません。

排出した空気は、暖めたり冷やしたりした空気です。

捨てた分だけ熱損失となり、その分の熱を改めて作らなければなりません。

排気による内外温度差1℃当たりの熱損失量は、以下の式で計算出来ます。

内外温度差1℃当たりの熱損失量=0.34W/㎥・K×排気風量×運転時間

よって

朝であれば

0.34W/㎥・K×536㎥/h×1.0h≒183w/k

となります。

東京都府中市における2011年アメダスデーターを利用して、内外温度差を算出してみました。

これに先程の内外温度差1℃当たりの熱損失量を掛けてみます。

例えば1月の場合、月平均外気温度-1.0℃。室温を20.0℃とすると温度差は21.0℃になります。

183w/k×21.0℃×31日=119kw/㎡k

なお1~5月および9~12月の室温を20.0℃とし、6月の室温は25.0℃、その他の月の室温は28.0℃としました。

1年間の合計熱損失量は2042318W/㎡・K(2042KW/㎡・K)

エアコンの実行COPを2と仮定し、電気代を26円/kwhとすれば、26546円になります。

レンジフードを1日当たり3.5時間時間使うだけで、電気代の年間合計がおよそ3万円もかかるなんて驚きですよね。

色々な本を参考に計算してみました。

まさか『レンジフードはなるべく使わない方が経済的』という結論になるなんて・・・。

 

ところでレンジフードの消費エネルギーって、一次エネルギー消費量計算プログラムではどこに入っているのでしょうか?

計算結果からみて、間違いなく換気ではありません。

給湯・照明でもない。

たぶん、熱損失分は冷・暖房に含まれていると思われます。

消費電力は、その他・家電にでも含まれているのなか?

 

ついでに調べてみようかな?

なんて思いましたが、止めました。

だって、大変そうです・・・。

 

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