断熱オタクの集い

昨日、断熱オタクの集いに参加してきました。

第2回パッシブハウス・アジア・カンファレンス2017年

場所は東京大学/伊藤国際学術センター謝恩ホール

午前10時~午後5時30分という長帳場。

FPコーポレーションも協賛しているし、FB友達も多数参加しています。

意気揚々と会場に向かいました。

会場には著名な方も大勢いました。

何だかワクワク、ご挨拶もさせて頂きました。

日本・中国・韓国・台湾。アジアの断熱オタク大集合という感じで熱気に溢れています。

当日配布された資料の厚さは1cm。凄い容量です。

カラーで登壇者のプレゼン内容を印刷してあります。

でも、ほぼ英語・・・。見てもわかりません。

発表も、ほぼ英語・・・。

同時通訳をしてくれていますが、口調が平坦でなんかわかりにくいんですよね。

気を抜くと眠くなってしまう…。^_^

しかも前の方は関係者席になっていて、一般席の2列目に座ってもこの距離感。

もっと近くで見たかったなぁー。

英語が話せたり、理解できれば良いのに・・・。

愚痴はおしまいです。

アジアの地に建つ『パッシブハウス』を色々と紹介して頂きました。

今回の目玉は何と言っても『湿度対策』。

でも期待していたほど、目新しいものはありませんでした。

思った以上にメカメカな感じです。

びっくりしたのは、中国および台湾と韓国のパッシブハウスに対する取組でした。

まさに日本とは雲泥の差。

断熱後進国の日本ではありますが、まさか3国にここまで水を開けられているとは・・・。

省エネで夏涼しく冬暖かい家をつくるという事は、基本的人権を守るという事です。

個々の自由だから・・・。

とか

経済活動なんだから、需要と供給の関係では・・・。

なんて事で済まされる問題ではありません。

それが出来ていない我が国は、国が国民の基本的人権を守れていないと言う事だと思うんです。

でも今回ご参加いただいた3国では、国策としてパッシプハウスを建てようとしている。

もちろん自由裁量ではありますが、建築業界側も消費者側も積極的にこれを受容している。

結果として、日本を遥かに上回るパッシブハウスが建てられている。

我が国におけるZEH以上かも知れません。

この現実に強く打ちのめされた思いでした。

パッシブハウスを簡単に言えば、外皮性能・気密性能を強化し、高性能換気設備を採用することで冷暖房負荷を著しく低減し、健康・快適さを担保しながら消費エネルギーの削減を図ることが出来る高性能住宅です。

地球温暖化防止や環境破壊防止の観点からも、どんどん建てられるべき住宅といえるでしょう。

残念ながら日本では、まだまだ少ないんですが・・・。

写真は建物燃費ナビのHPを写したもの。

画面右上のオレンジ色の四角内の建物がパッシブハウスに該当します。

緑の3角形内の建物が、パッシブハウスではないけど頑張っている建物。

FPの家はこれに該当します。

丸印の中にあるのが、最近流行のZEH。

そしてブルーの辺りがハウスメーカーの建物です。

なんとも情けない状況・・・。

重ね重ね、残念で仕方ありません。

話題を変えましょう。

写真は湿り空気線図。

左側の平行四辺形は着衣量0.6CLOの時の快適範囲、右側が0.3CLOの快適範囲を示しています。

最近よく耳にする『室温25℃、絶対湿度12g/㎏DAが最適』はここから来ています。

でも今回登壇している各国の各月の絶対湿度を調べてみると、7~9月に12g/㎏DAを下回っているのはベルリンだけです。

見にくいですよね。

25℃・60%でPMV=0というのは着衣量を0.5CLOくらいで考えていませんか?

日本では0.3CLOで過ごす方が多いです。

その場合、27℃・60%でもPMV=0になると思うのですが・・・

と書かれています。

そして半袖シャツに半袖ズボン姿=0.3CLO

長袖シャツに長ズボン姿=0.6CLO

これ、松尾氏のユルゲン・シュニ-ダ-ス博士(パッシブハウス研究所)への突っ込みです。

そうそう、それを聴きたかったのよ!

博士の言葉は「当時のことは忘れました。」でした。

些か拍子抜けでした。

でも湿度の高い国には、その国にあった快適範囲があっていいと思いますよ。との事。

そうですよね。

会場の温度はは25℃。

絶対湿度は12g/㎏DAになっていました。

偶然でしょうか?

半袖シャツに長ズボンの私には、寒くて仕方ありませんでした。

前先生曰く

「25℃12g/㎏DAという目安は、あくまでも事務所など自由な服装ができない環境での事。」

好き勝手な恰好をして、扇風機に当たったりアイスを食べられる家でソレを目安にする必要はありません。

そうですよね。

私は27℃・60%で充分快適だと思っています。

でも、60%を維持するのも3種換気だと大変なんですよね・・・。

刺激的で楽しい7時間半でした。

パッシブハウス・・・。日本のスタンダードになる日はいつになるのでしょうか?

 posted by Asset Red

 所:東京都練馬区北町2-13-11   

 電話:03-3550-1311  

https://www.assetfor.co.jp 

東武東上線 東武練馬駅下車5分 

練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーへ資料請求
練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーの見学会へ
  • 練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのFacebook
練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのホームページTOPへ