換気風量測定を実施しました。

今日も蒸し暑いですね。

『FPの家 T邸』

換気風量測定を実施しました。

用意するのは

風量測定器

そしてマノメーター。

2つの測定器を使い分けて排気口の風量を測定します。

まずは天井に設けられた排気口の開度を調整します。

作業は至って簡単です。

設計図に書いてある開度を確認し、それに合わせます。

内側のパネルを回すことで穴のサイズが変わるようになっています。

穴が大きい程、排気量が大きくなる訳です。

続いて自然給気口を写真のように開きます。

写真のようにマノメーターについているノズルの先端を、排気口の中心にある穴に挿し込み数値を読みます。

全ての排気口の値を確認し、その数値を表に書き込めば測定完了です。

換気システムの風量は、洗面脱衣室にあるコントローラーで調整します。

1~9まで0.5刻みで目盛がついていて、数字が大きくなるほど換気風量が増え、消費電力も大きくなります。

1KW当たりの電気代を26円で計算すると、1月当たりの電気代は以下の通り。

1.0・・・36円

1.5・・・39円

2.0・・・56円

2.5・・・83円

3.0・・・112円

3.5・・・150円

4.0・・・203円

4.5・・・254円

5.0・・・326円

5.5・・・374円

6.0・・・456円

6.5・・・529円

7.0・・・639円

7.5・・・762円

8.0・・・939円

8.5・・・1054円

9.0・・・1081円

驚きの安さですよね。(さすが、ブラシレスDCモーターです。)

設計時の値は1.5でした。

念のため、1.0・1.5・2.0の3つの値を計測します。

結果です。

①1.0の時の合計風量は69.9㎥/h

②1.5の時の合計風量は76.8㎥/h

③2.0の時の合計風量は95.2㎥/h

必要風量は63.98㎥/hですから、①で0.5回換気をクリアすることが出来ます。

設計よりも少風量で済んだのは、配管がうまく施工出来たからでしょう。

圧損が少かったんですね。

メデタシ、メデタシ。

36円で1月換気が出来るなんてビックリです。

 

法改正により、24時間換気が義務付けされてからもう随分と経ちました。

家中の空気を、2時間に1回新鮮空気と入れ替える必要がある訳です。

設計図通りに換気設備が取り付けられていても、ちゃんと排気が行われているかどうかはわかりません。

ある調査によれば、シックハウス症候群の患者数は横ばい状態が続いているそうです。

つまり24時間換気の義務化は、功を奏していないと言う事になります。

居住者がスイッチを切ってしまっているか、24時間換気が何らかの理由で機能していないという事。

①メンテナンス不良で詰まってしまった。

②最初から機能が不完全だった。

③なんらかのアクシデントが原因で機械不良が発生した。

①と③は仕方ないけど、②だけはゴメンです。

換気風量測定は必ず実施しましょう。

ついでに、レンジフードの給気電動シャッターの風量を測ってみました。

写真が給気電動シャッター。

普段はシャッターが閉じていて、空気の出入りはありません。

レンジフードが稼働している時だけ開き、新鮮空気を導入できるスグレモノ。

高気密住宅の必需品と言えるでしょう。

弊社では、給気フィルター付きのタイプを標準採用しています。

見にくいと思います。

風量は61.0㎥/hでした。

あれ?レンジフード(中)の時の排気風量は300㎥/hの筈・・・。

試しにレンジフードの風量を測ってみると224.4㎥/hでした。

風向きとかで変わるからなぁー。

でも給気の61.0㎥/hはあまりにも少なすぎます。

試しに自然給気口×1か所の風量を確かめてみると、風量が13.9㎥/hも増えていました。

自然給気口の数は合計7個です。

同じ風量が増えていると仮定し、それぞれに13.9㎥/hを掛けると97.3㎥/hになります。

これに61.0㎥/hを足すと158.3㎥/h。

どうやら、給気シャッターから入る筈の空気が自然給気口から入っているようですね。

66.1㎥/hの不足分は他の所から入っているのかも知れません。

他の自然給気口からの給気量がもっと多いのかも・・・。

フィルターが付いた状態です。

 

給気フィルターを外して測定してみました。

89.5㎥/h。

給気フィルターによる圧損も原因のひとつになっているようです。

 

もしかしたら、レンジフード稼働時は建物内がかなり負圧気味になっているかも知れません。

玄関ドアの開け閉めもしにくくなるかも・・・。

給気フィルターを外してしまえば解決するのですが、埃や虫が入ってしまいます。

自然給気口も同様です。

フィルターの圧損問題、中々解決の糸口が見いだせません・・・。

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