シャッターケースの雨音

先日弊社のOB宅を回っていた際に、相談された件をご紹介します。

恥ずかしながら『失敗談』です。

口調は大変穏やかで、弊社を攻めるような感じは全くありませんでした。

でも内容的に言えば、相談というよりもクレームと言えるのではないでしょうか。

「1階東側窓に雨粒が当たって煩い・・・。」

生憎、現場の写真がありません。

ネットにちょうどいい写真が有ったので、掲載させていただきました。

笠原工務店の建築日記というページです。ご興味のある方は是非ご覧ください。

https://blogs.yahoo.co.jp/katsukatsu_tamatama/26270157.html?__ysp=44K344Oj44OD44K%2F44O844Kx44O844K5IOmbqOmfs%2BWvvuetlg%3D%3D

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この写真は屋根のけらば側(軒樋がない側)2階に設置されたシャッター付引違窓ですが、実際の現場はシャッター付引違窓が1階に設置されています。

屋根のけらば部分に当たった雨粒はそのまま下に落ち、軒の出よりも跳ね出したシャッターケースに当たります。

その時の「ボタボタ」という音は、意外と大きいそうです。

1階よりも2階の方が落下距離が長い分、その音はもっと気になることでしょう。

相談を受けてすぐ頭に浮かんだのは、比較的厚めのゴムシートをケース上に貼る方法でした。

先程の記事内でも似たような対策が採られていました。

スポンジとか発泡ウレタンシートを利用すれば、もっと効果が上がるでしょう。

でも、経年劣化が心配です。

劣化が比較的少ない厚手のゴムシートなら、それなりに効果が期待出来ると思われます。

当然、接着剤で貼り付ける施工方法は不適切だと思います。

交換する度に接着剤の跡が問題になります。

マグネットシートにゴムシートを貼りつけたものを、ケースに固定るのが良いかもしれませんね。

ケースの裏側に、制振を目的に発泡ウレタン系のシートを裏打ちするのもいいかも。

貼り上がりの見た目も問題です。

たぶん恰好悪い・・・。

そうした部材が用意していないかどうか、メーカーにも相談してみます。

その上で、やれるだけの事をやってみようと思います。


本来軒の出は大きい程、様々なメリットを得る事が出来ます。

①外壁の保護・・・軒の出が大きければ、その分外壁に当たる雨や光が少なくなります。当然劣化の軽減が図れます。

②陽射しの調整・・・方位によっては日射遮蔽・日射取得のコントロールが可能に。今流行のパッシブ設計で省エネ・快適になるかも。

③雨除け・・・窓や窓まわりからの雨水の侵入を防ぐことができます。

勿論、そんな事は百も承知です。

でも狭小地に建てる場合は、どうしても大きく出来ないことだってあるんです。

北側斜線や道路斜線の影響で、軒ので寸法をギリギリまで抑えなければなりません。

であれば、雨樋の付けられるような屋根形状にすればいい・・・。

でも勾配天井にして開放感を得たい場合には、寄棟ではなく切妻屋根にする事もあります。

今回が正にそうでした。

軒先よりも斜線の影響を受けないシャッターケースの方が出巾が大きくなります。

当然、軒先から落下した雨粒がケースに当たってしまう。

シャッターケースは薄いスチール製です。

雨粒が当たれば、音と振動が発生します。

この音が自然給気口から伝播し、振動が躯体を通して室内に伝わります。

躯体にしっかりと隙間なく充填した断熱材の効果で、室内はとても静かです。

雨音が気にならない筈ありません。

防犯性や遮光性、強風時の飛来物対策等々、シャッターを設置したい時ってありますよね。

でも、軒の出を出すわけにはいかない・・・。

こんな時の対策、考えておかないと・・・。

①シャッターの上に庇を付ける。

②シャッターケース裏側に制振材を裏打ちする。

調べてみると、『ホンパネル』という製品も出ているようですね。

https://www.gl-honsyu.co.jp/runding/

調べてみます。

今の所、思い付くのはこの2つ位でしょうか。

どなたか、良い方法を教えてくださいませんか?

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