HEAT20委員会の取組

ここしばらく、HEAT20の資料をいくつかご紹介しました。

改めてHEAT20の取組について皆様にも知っていただければと思い、『HEAT20設計ガイドブック+PLUSが目指す住宅像についてご紹介します。

鈴木大隆氏『エネルギーと室内環境の質が両立する住宅を目指して』という記事です。

深刻化する地球環境問題、そして東日本大震災で顕在化したエネルギーの安全保障などの観点から、日常の暮らしを営むために必要となるさまざまなエネルギーを削減し、有限な資源を未来につないでいくことは、私たちに課された重要な責務といえます。1980年、石油危機のときに住宅省エネ基準が施工されてからすでに35年が経過し、この間に住宅の省エネルギー化に対する国民の関心や実際の住宅性能も相当高まっていることは間違いありませんが、今もなお、賃貸系共同住宅、建売住宅など、どちらかといえば住宅性能より経済性を優先する住宅群では、まだそのレベルは十分とはいえません。

2015年7月、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が制定され、今後、住宅・建築物のエネルギー対策は「規制」「誘導」「見える化」を柱としながらさまざまな動きが予想されています。

ところで住宅外皮性能の基準は、1999年基準(等級4)以降、その性能は17年間変わらないまま現在に至っています。これについてはさまざまな意見もあると思いますが、前述のとおり、日本で供給される住宅の多種多様性、普及の実態などを考えると、まだしばらくの間は、外皮性能は等級4を最低ラインとしながら、その水準の定着を図りつつ、もう一つの重要な指標といえる一次エネルギー消費量の削減を目指すべきであることは多くの論を要しません。

「HEAT20委員会」の取組

欧米などでは、民間の関係団体が中心となり、自らの技術開発の目標とする、国民の関心を高めるため、国の精度・基準とは一線を画して、「望ましい姿」を民間主導で提案する取組みが盛んに行われています。そして、それらの先導的な活動が足元の技術力を引き上げ、新たな技術革新を生み出しています。日本でもこれらと同じ取組みを・・・という想いから、2009年、有識者・民間から構成される「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(HEAT20)」がスタートしました。

上図は、活動を開始した2年後の2011年2月下旬、東京で開催されたHEAT20報告会(http://www.heat20_gijutsu.html)で、「HEAT20が目指す外皮性能の目標像」として筆者が説明に使用したものです。当時、集められた方々にどの程度の反響があったかは定かではありませんが、「HEAT20」においてこの考え方は今も変わらず検討を進めてきました。

それは、住宅生産者、住まい手に対して、単に省エネ対策のツールとしてではなく、室内環境性能の向上に大きな効果をもたらす「外皮性能(断熱・遮熱・通風・採光など)の向上」の重要性と必要性を理解していただくために、室温というわかりやすい指標を用いて、エネルギー性能やコストとのバランスのなかで目指すべき水準を示していくべきという考え方です。

弊社も賛助会員になっているHEAT20ですが、気密性能についてはあまり熱心ではありません。

FPコーポレーションの門田氏もWG委員として会に参加し、度々、気密の重要性を訴えているようですが中々採り上げてもらえないと漏らしていました。

大手ハウスメーカーや建材メーカーが委員に名を連ねているのが影響しているのかもしれません・・・。

でもそんな状況も変わりつつあるようですね。

今回広島で行われた、賛助会員による情報交換会では気密の重要性・必要性をもっと採り上げて欲しいという意見がたくさん出たようです。

賛助会員には実務者が大勢います。

実務者にとって「良い物は良い」「必要な物は必要」は当たり前であり、これを前向きに取り組むのも当たり前なんですよね。

良いとわかっているのに、それを知らんぷりしているのはおかしいと思いませんか?

賛助会員の一員として、弊社も今後のHEAT20の動向により目を向けたいと思います。

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