気密と防湿

今日はアセットフォーの定休日。
祝日明けの昨日は、普通に仕事をしていましたから飛び石連休となります。

何も休みの日に難しい話をしなくても良いじゃん!
と言う人も大勢いるとは思いますが、ソコはソレ。
今回は気密と防湿についての話です。
住まいの気密化には4つの効果があるそうです。
それを示したのが上図です。
住まいにおける気密とは、不必要な隙間を無くすこと。
必要な隙間とは、換気システムの吸排気口やエアコンのドレンホース穴などを言います。
窓だって開ければ隙間になります。
つまり開けたい時に開けられる穴と違い、ずーっと閉めておきたい穴を単に隙間と言う訳です。
隙間から自然に漏れることを漏気なんて言います。
要するに気密化とは、無駄な漏気を無くすことという訳です。

効果その1
漏気による熱負荷を削減できる。
わかりやすい効果ですね。
室内空気を暖めようとしているのに、隙間から暖かい空気が漏れてしまい、ずーっと暖め続けないと暖かくならない。
こんな事にならないようにするには、気密化を図るしかありません。

効果その2
断熱材の断熱効果を補完する。
断熱材は自体に含まれる動かない空気により保温(断熱)することができます。
だから、断熱材の中を空気が動いては効果が下がってしまいます。
 
暖められた空気は軽くなり、上の方にある隙間から外に逃げてしまいます。
そうすると、下の方の空気は薄くなり(気圧が下がり)隙間から冷たい空気を引込みます。
この時、断熱材内部の熱も上から逃げてしまうため、断熱材の保温効果は期待できません。

効果その3は飛び越します。

そして、効果その4です。
計画換気の前提条件の1つです。
計画換気は、新鮮空気の入口と汚染空気の出口を明確にし、家中の空気を2時間に1回の割合で外気と入れ替えるのが目的です。
ストローを使ってジュースを飲む時をイメージしてください。
新鮮空気がジュースです。
あなたが換気システム、そしてストローがダクトもしくは家自体となります。
ストローの入口がジュースに届いていれば、普通はストローを吸えばジュースは口の中に入ってきます。
でもストローに穴が開いていれば、そこから空気が入ってしまいジュースは口の中に入ってきません。
これと同じように、隙間の多い家では、いくら排気を行っても隙間から空気が入ってしまい、期待された換気き行われません。
一定量の空気を確保する事は可能です。
でも、その空気が新鮮かどうか、汚染されていないかどうかはわかりません。
また、入口と出口が近くにあり、その付近の空気だけが入れ替わるばかりで、空気が淀んでいる部屋もあるでしょう。
空気の入替えが多い部屋では、室温は下がってしまいます。
そして、入替えの無い部屋の湿度やCO2濃度は上がってしまいます。
こうした事がないようにする為にも、気密化は必要なんです。
そのために必要な気密性能を表す値を『C値(隙間相当面積)』と言い、㎠/㎡という単位で示します。
「この建物のC値は1.0㎠/㎡です。」という具合です。
換気システムが正常に稼働するためには、C値1.0㎠/㎡以下の気密性能が必要と言われています。

そして、先程飛ばした効果その3について書きたいと思います。
繊維系断熱材では防湿も兼ねる。
この部分は、一部を除く発泡プラスチック系断熱材には該当しません。
グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー・ウッドファイバー等の繊維系断熱材を採用する場合は注意が必要です。
防湿とは、水蒸気(湿気)を避けること。
なぜなら、これらの断熱材は湿気を含むと断熱性が大きく低下するからです。
湿気は、湿度の高い所から低い所に移動する性質があります。
冬であれば、高湿の室内から低湿の断熱材を目掛けて壁や床・天井の隙間から侵入します。
断熱材の役目は、室内温度と室外温度の影響を抑えることですから、当然内外で温度差がある訳です。
ここに湿気が侵入したら、どうなるでしょうか?

図のように、侵入した湿気は断熱材と外壁合板の間で結露し、断熱材を濡らしてしまいます。
そして断熱材の断熱性能は下がり、ますます結露は増えていきます。
こうして、内部結露は木材腐朽菌やシロアリの繁殖を助長し、建物の耐久性を短くするのです。
こうした事を防ぐためには、気密性能を高めるしかありません。
気密性能が保たれているかどうかを確認する方法があります。
それが気密性能測定です。
建物の隙間の合計面積を測る事が出来ます。
こうして求められた隙間の合計面積を延べ床面積で割ればC値を求めることが出来ます。
C値が小さければ小さいほど、気密性能は高くなり、防湿性能も高くなる訳です。
本当にそうでしょうか?
ご存知ですか?
水蒸気の大きさって、空気よりも小さいんです。
気密施工の対象は空気です。
つまり、酸素や二酸化炭素そして窒素などです。
だから水蒸気が抜けられる穴が開いていても、空気が抜けられない穴であれば気密性は問題ない事になります。
つまり必ずしも『気密性=防湿性』ではないということです。
気密性の高い建物の防湿性は必然的に高くなりますが、安心できる訳ではない。
その事を覚えておくと良いでしょう。
例えば、壁の石膏ボードと天井の石膏ボードの突付部分に隙間が空いていても、その上に天井廻縁を取付けてしまえば気密性は高くなります。
でも防湿性はそれほど高くなりません。
ビニールクロスも同様です。
気密性の向上には寄与するけど、防湿性はそれほど寄与しません。
どちらも経年により、益々防湿性が悪くなります。
防湿の為に断熱材の内側に貼られた防湿フィルムの留め付部分が、地震の揺れで破れてしまうことだってあります。
でもビニールクロスが貼られていれば、気密性能が極端に低下する訳でもありません。
気密と防湿は近いけど遠い関係にあるんです。
だから、なるべく湿気に強い断熱材を使うことをお勧めしています。
先程、一部を除く発泡プラスチック系断熱材は防湿層が不要という話をしました。
一部とは、フェノールフォームそして現場発泡ウレタンです。
これらの断熱材は透湿抵抗が低いので、原則断熱材の内側に防湿施工が必要です。
なんだか、重い内容になってしまいました。
今日は、これで終わりにしたいと思います。

 

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posted by Hoppy Red 

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