繊維系断熱材による断熱工法

昨日のセミナーの内容を少しづつご紹介したいと思います。

まずは次のイラストをご覧ください。

在来木造住宅の断熱・気密工法としての欠陥と題されています。

断熱施工が始められた頃のお話です。

暖かさを求めて、そして省エネを期待して壁や天井・床に行われた『繊維系断熱材』による断熱施工でしたが、そこに住んでみるとちっとも暖かくなかったそうです。

それもその筈、暖められた軽い空気は壁から天井そして屋根から外に出てしまい、床下の冷たい空気を引っ張り上げていたんです。

当時行われていた厚さ50mmのグラスウールによる断熱工法です。

壁の中を冷気流が流れ、グラスウールの性能が活かされていません。

繊維系断熱材は繊維間に存在する動かない空気が保温の肝です。

ですから、断熱材の中に風を入れてはいけません。

このような施工は、断熱材内側の空間が煙突のように冷気を運び石膏ボードの表面温度を低下させます。

また、壁内結露や小屋裏結露の原因となる施工とも言えるでしょう。

このイラストを見ると、いつも思う事があります。

なんで断熱材を室内側に寄せないんだろう?

断熱材は室内側の石膏ボードにぴったりつけるのが常識です。

そして、耳付き断熱材の耳は、柱や間柱の室内側の面に留め付けるように作られています。

私が建築の世界に足を踏み入れた頃は、50mm厚さのロックウール断熱材の外側に卵パックのようなスペーサーを入れて、内側に寄せる施工を行っていましたから。

不思議で仕方なかったんですよね。

石膏ボードを断熱材の耳の上に取付けるのが嫌だったんでしょうか?

電気配線を貫通させるのが嫌だったとか・・・。

断熱材の防風対策、そして壁内結露対策として断熱材の外側に透湿防水シート(以下、タイベック)が張られるようになりました。

これも、鎌田先生の功績らしいですね。

タイベック通気層工法と言います。

この工法を採用することで、壁内結露は止まるそうです。

そして断熱材の厚さを50mmから100mmに変えることで、室内側の空気層も小さくなります。

でも、やはりグラスウールの断熱性能は発揮されていません。

何故なら、床下→壁→小屋裏→外

という冷気の流れは自体は変わっていないからです。

まして、断熱材の外側に耐震性向上を目的に構造合板なんて張ったら最悪です。

結露は止まらないし、断熱性能も発揮されないまま・・・。

 

大切なのは、気流止めの施工です。

イラスト左側はボードによる気密工法、そして右側は防湿・気密シートによる気密工法です。

どちらも床からの冷気の侵入および小屋裏への冷気の流れを防止しています。

ボード気密は断熱材外側の合板が気密層となるため、石膏ボード側の防湿層の施工はそれほど重要ではないそうです。

耳付き断熱材で十分なんだそうです。

そしてシート気密は断熱材室内側の防湿・気密シートが防湿・気密層となります。

当然厚さ0.2mmの別張りシート施工が求められます。

鎌田先生は、闇雲に断熱・気密施工を突き詰める事はしません。

実際の施工を調査・検証し、コストバランスを踏まえた施工を教えてくれます。

だから、聴いていると不安になることもあります。

例えばこんな感じです。

「ボード気密工法であれば、外壁合板が気密層になります。」

「だから、室内側の防湿層は適当でいい。」

「裸の断熱材に別張りシートを張るのであれば、0.1mm厚さで十分です。」

「北海道のように外気がマイナスになるような環境だと、コンセントボックスの裏の外壁合板に丸く霜がつきます。」

「でも、そのうち乾いてしまいます。」

「そんな寒い状態がそうそう長く続くわけじゃありません。」

こんな話を聞いていると、なんだか不安になります。

先生の拘りは、如何に安く高断熱住宅を作るかということです。

パーフェクトな施工を行った結果、高断熱住宅は高価になる傾向にあります。

でも、コストパフォーマンスを考え、必要最低限の施工で必要十分な効果を得ることを追求する。

これが先生のスタイルです。

だから、全国の工務店が参加しているんだと思います。

だから弊社なりに、そうした施工を参考にさせていただき弊社の施工を極めたいと思います。

良い物を少しでも安くつくる。

この姿勢は大切ですからね。

今日のまとめです。

高断熱GW充填工法の外壁構法は

①全ての壁に気流止めを設置しましょう。

②連続した断熱・気密層で住宅全体をカバーしましょう。

③通気層工法と十分な小屋裏換気を行いましょう。

そして地域の気象条件に応じた断熱材の厚さや開口部の仕様を決めましょう。

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