部屋の温度と血圧の関係

部屋の寒さと血圧に関する事例です。

ある70代女性の住宅を断熱改修したところ、起床時の平均室温が8℃から20℃に改善されました。

その結果、起床時の血圧が有意に下がり『高血圧』と診断された女性の血圧は、『正常域』に改善されたそうです。

出典:こうち健康・省エネ住宅推進協議会と伊香賀研究室による共同調査/参考:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2009」

続いて断熱レベルの低い家(寒い家)から、高断熱住宅(温かい家)に転居した27例について調査した研究結果です。

温かい家への引っ越し前後を比較すると、起床時の平均体温が0.19℃上昇し、風邪・咳・冷え・皮膚の痒みを訴える住人の割合が減少しています。

なお、転居前後ともに電気毛布・あんかを使用していない、かつ寝室で暖房利用なしの居住者のみ抽出。

起床時の体温が既往研究(Gilian Pocock.Christocher D.Richards「オックスフォード生理学」丸善2009)により定義された範囲内の群を正常範囲内、範囲の下限未満の群を正常範囲外に分類。

アンケート調査により、体感した症状について「よくある」「たまにある」と回答した者を有訴者、「めったにない」「ない」と回答した者を非有訴者に分類。

出典:伊香賀俊治、海塩渉、大橋知佳、馬渕富夫/高断熱住宅転居前後における居住者の血圧・睡眠・体温の変化に関する実測調査(その1)調査概要と居住者の症状・体温の変化/日本建築学会大会(関東)2015.9

『寒さ』や『温度差』の観点から健康リスクがある住宅は、断熱に問題があります。

ではどの部分の断熱に問題があるか・・・。

例えば壁の断熱材が薄い(または無い)。

窓ガラスがシングル。

床に断熱材が無い。

等々、様々なケースが考えられます。

他にも建具の廻りに隙間があり、そこから熱が逃げているケースもあります。

対策として暖房器具を強化することも考えられますが、熱がどんどん逃げる状態で『温度差』まで解消するためには、暖房器具の配置や数量を充分に検討する必要があります。

また熱がどんどん逃げている状態であれば、エネルギー効率は悪く暖房費用は嵩みます。

温度差を解消し、エネルギーの無駄使いを無くすためには、『断熱強化』しかありません。

断熱性・気密性を高める事で結露防止にもなります。

当然、ヒートショックなどの家庭内事故も減るでしょう。

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