高齢者の体温調節機能

恒温動物である人間は、食物摂取によって生命を維持しています。

体温はほぼ37℃の一定に保たれ、身体の機能が円滑に維持されているのは食物のお蔭です。

脳内の体温調節中枢では生産される熱エネルギーと過剰なエネルギーを程よく体外に放散させ、体熱平衡が図られます。

でも高齢者の場合、体温調節機能の種々の段階で『加齢による機能劣化』が起こり、外部環境の影響を受けやすくなります。

体温平衡は不安定となり、身体の機能を一定に保つ体温の恒常性が崩れやすくなります。

人体と環境との熱交換に影響を与える主な外部要素は

気温

湿度

気流

放射温度

の温熱環境要素

エネルギー代謝

着衣量

などの

人体的要素です。

また体温を一定に保つ体温調節機能は、身体内の『自律性調整』と身近な行為による『行動性調節』に大別されます。

前者は身体内部で産熱・放熱を調節する体温調節機能による調節であり、熱エネルギーを生産する産熱に関する調節を『化学的体温調節』と言います。

一方末梢血管の拡張・収縮そして皮膚や呼吸による汗、水分の放散などによる体温調節を『物理的体温調節』と言います。

後者は、寒冷時に暖房をつけ着衣量を増やし、暑熱時には冷房をつけ着衣量を少なくするといった行為を言います。

高齢者の体温調節能力は個人によりバラツキが大きくなります。

でも一般的には温度刺激に対し体温調節を行う自律反応の開始は遅れがちになる、もしくは過剰な反応を起こします。

反応の量が適切に調節されないことから高齢者の体温は変動しやすく、寒冷・暑熱環境における身体の恒温性が崩れ、体温の安全域を脱しやすくなります。

身体機能の低下している高齢者は、外部からの過剰な温熱ストレスに対する反応に対する予備能力が少なく、身体全体への負荷が大きく健康障害をきたし易いようです。

高齢者の方はご注意ください。

若い頃とは違います。

積極的に廻りの環境を暖かく保たなければ、体温異常による健康障害を起こす危険があります。


住まい環境

プロフェッショナルからの低減

住まいと環境フォーラム 編

技術堂出版 刊

から一部を抜粋させていただきました。

 

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