計画換気がキチンと働きません

 

今日と明日はアセットフォーの定休日。

のんびりと身体を休めたいところなんですが、色々とあるんですよねー。

気密性を高める目的をシリーズでお伝えしていますが、いよいよ今回が最終回

書きたい放題に書かせていただきます。

室内と外気に通じる隙間があれば(気密性が低ければ)そこで漏気が発生します。

計画換気の基本は、出口と入口を明確にすること。

新鮮な空気を居室に導入し、室内の空気を希釈します。

そして汚い空気をダーティーゾーンと呼ばれる浴室・トイレなどから排気する。

この経路がシンプルで、淀みなく空気が流れるのことが計画換気のキモとなる訳です。

この時経路のどこかで漏気が発生していれば、空気の流れは滞ってしまう事に・・・。

それは穴の開いたストローのようなものです。

穴の開いていない普通のストローでコップの中のジュースを吸うことは出来ます。

でもストローに穴が明いていたら、うまく吸うことはできないでしょう。

ストローに開いた穴から空気が入ってしまい、ジュースはいっこうに上がってこない筈。

計画換気も同じです。

排気口から汚染空気を廃棄すれば、給気口から新鮮空気が入ってくる筈なのに隙間から入ってしまいます。

この時、排気口から近い程吸い込む力は大きくなりますから、遠くの部屋では新鮮空気の供給は止まってしまうかもしれません。

給気の多いところは室温が下がり、少ないところは空気が汚染されます。

こうなると、もはや計画換気とは呼べません。

特に、第3種換気とする場合には注意が必要です。

換気機器メーカーでは、必要気密性能を提示している筈。

ちなみに弊社の採用する換気システムであれば、C値=1.0㎠/㎡を下回るのが条件になっています。

「気密性なんて必要ない。」

なんて言ってる方、気をつけてくださいね。

外気と室内温度の差が無ければ良いんです。

服を重ね着して、寒さ対策をしっかりとしましょう。

でも暖かい家にしたければ、配慮が必要です。

断熱性能だけ高めても、隙間風で暖かくなりません。

暖房器具で無理に暖めても、頭がボーッとして足元がスースーする事になります。

第一、省エネではありません。

しかも、内部結露が発生して健康被害の元になります。

家の寿命も短くなるでしょう。

法律を順守して設置した換気装置ですが、本来の機能を果たすことはできません。

健康被害を増大させることになるかも・・・。

「換気システムなんか使わなくたって、窓を開ければいいんだ。」

なんて言葉が聞こえてきそうですね。

確かにその通りです。

暑い夏だろうが、寒い冬だろうが、埃まみれの春先だろうが・・・。

雨の日だって、台風の日だって、窓を開け続けていれば問題ありません。

締めちゃダメですよ。

整理してみましょう。

換気は『健康(シックハウス、CO2)、快適(臭い)』のために必要です。

そもそも常時最低限『0.5回/h』が必要とされる 換気は『窓開け』・『漏気』・『換気扇』によって得られます。

ここで『漏気だけ』とするには『十分な隙間』がなければなりません。

C値で言えば『15㎠/㎡』以上と言う意見もあります。

床面積120㎡の家であれば、1800㎠の隙間です。

43cm×43cm程度の開口面積を確保すれば良い事になります。

プライバシーとか音とか、臭いや防犯なんかも無視してください。

常に開けていなければなりません。

無理ですよね。

換気の義務化が図られてからも、室内の汚染空気が原因で発生する健康被害は一向に減少していないそうです。

ホルムアルデヒドの放散量が定められたり、危険な農薬の使用が禁止されたにも関わらずです。

結局、折角の換気装置も機能していないと言う事です。

その原因は、気密性能の不足なのかもしれませんね。

「気密性能を高くするから、換気装置が必要になる。」

確かにそうかもしれません。

でも気密性能の悪い昔の家だって、C値でいえば10㎠/㎡くらいの性能はあったそうですよ。

とすれば、閉めっきりという訳にもいきません。

もつとも使われている有害物質の量が違いますよね。

でも化学物質まみれの現代の家では、換気が必要です。

「気密性能が低いから、折角換気システムを導入してもそれが機能していない。」

よって、健康被害が減らない。

という現実も忘れないでください。

気密施工とは、閉じ込める技術ではありません。

開けたり閉めたりすることが出来るための技術です。

気密性能の低い家では、閉じようと思っても閉じる事ができません。

このシーズンは、部屋の中がジャリジャリして居心地わるそうですよね。

 

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 posted by Hoppy Red 

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