ショートサーキット

最初に申し上げます。

レースの話ではありません。

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私がそんな話を書く訳ないですよね・・・。

換気扇が回り排気が行われると、建物の気圧は外気よりも低くなります。

風船をイメージしてください。

空気を入れた風船を飛行機に持ち込み、上空に上がるとどうなるでしょうか?

そう、風船は大きくなります。

機内に持ち込んだ炭酸飲料が爆発するなんて事故もありますよね。

反対に、深い海に持ち込むと風船は萎んで小さくなってしまいます。

これ、全て気圧差が原因です。

建物の外皮と言われる外壁や屋根・床・開口部には、常に等しく空気の圧力が影響しています。

そう、空気が建物に圧力を与える訳です。

そこに隙間があれば、隙間から空気が侵入します。

これを漏気と言います。

仮に隙間が全く無ければ、いくら換気扇を回してもいずれ排気は行われなくなります。

だって、気圧が下がれば外向きの空気と内向きの空気は拮抗してしまうから。

「換気扇を回す時には、窓を少し開けましょう。」

なんて言いますよね。

もちろん、給気口を設けるのも有効です。

では換気扇を停め、排気を止めれば建物に外気は侵入しなくなるのでしょうか?

空気は温度が高くなる程軽くなります。

そして軽くなった空気は上昇します。

これを上昇気流と言います。

反対に、冷たくなった空気は重くなり下降します。

これを下降気流と言います。

 

例えば建物の上の方に隙間があり、そこから暖められた空気が建物外に逃げてしまいます。

下の方に隙間があれば、そこから外気が侵入し気圧差は無くなります。

暖かい空気はどんどん逃げ、冷たい空気はどんどん侵入し、建物内の気温はどんどん低下します。

そして上下温度差が拡がります。

壁の中では上昇気流や下降気流が起こり、冷輻射を放出する。

隙間の多い家が寒い理由です。

隙間は至る所にある筈。

こんな家では換気も満足に機能しません。

換気扇近くに漏気があれば、ショートサーキットが生じて部屋全体の換気が出来なくなります。

ストローを挿したジュースをイメージしてください。

ストローを吸えばジュースは口の中に入ってきます。

でもストローに穴が明いていれば、いくら吸ってもジュースを飲むことは出来ません。

隙間を減らすことは、寒い家の防止策として有効です。

そして、室内空気環境を高める上でも有効なんです。

隙間の少ない家=気密性の高い家。

気密性能はC値で表し、値が少ないほど隙間が少ないことを示します。

「どの位のC値なら良いの?」

次のイラストをご覧ください。

壁に設けられた給気口から入る外気の量と、C値の関係を示しています。

C値5.0㎠/㎡の場合は約17%。

つまり約83%の空気はその他の隙間から入っている・・・。

びっくりですよね。

C値1.0㎠/㎡の場合でも約50%。

C値0.5㎠/㎡の場合でも約66%。

弊社の標準C値は約0.3㎠/㎡。

この場合でも約80%となっています。

気密性能を高めなければ、いくら給気口に花粉フィルターを付けても、その効果を期待するのは無理だったりして・・・。

posted by Asset Red

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