カビの発生!

この所の高湿で、カビに困っている方の話を聞くようになりました。

カビの生育条件は以下の通り。

①酸素

普通のカビは好気性です。

呼吸のための酸素が無ければ生きられません。

そのため基質の固いものの内部には侵入できません。

シリコンコーキング材などにカビは侵入できないと云われていましたが、空気があってもなくてもよい菌が発育することもわかっています。

②温度・湿度

最適温度は25℃~30℃、湿度は80%以上で生育します。

もっと寒い環境で生育する好冷性のカビや、60℃で生育するカビもあるようです。

③pH

ほとんどのカビは微酸性でpH4.0~7.0の範囲が最適です。

強アルカリ中では生きられないため、昔から漆喰や石灰を活用していました。

④水分量

カビ自体の水分量は60%以上、発育に必要な水分量はカビで15~50%となります。

人の住む家は意外と湿度が高く、結露はカビの温床になります。

これを見ていると、防ぐのは相当困難のように感じてしまいます。

①はほぼ無理でしょ?酸素を絶つことは出来ません。

②・④はひたすら湿度管理をするしかありません。

③は可能だけど、リフォームが必要になる。

一般的に『健康に対する最適湿度』は40~60%と云われています。

60%を超えれば、カビは生育することが出来ます。

そして80%を超えると発育が良くなります。

相対湿度60%って、この時期は普通ですよね。

80%だって、あり得ると思います。

カビには、風が有効だと言われています。

昔の人は窓明け換気を行い、風通しを良くしました。

「あれ!高断熱・高気密じゃダメなの?」

この『先人の教え』は正しいのでしょうか?

只今の外気温は28.0℃。

相対湿度は69.3%。

弊社駐車場で測定しました。

ちなみにこの時の弊社事務所の室温は25.8℃。

相対湿度は51.9%となっています。

事務所の中は『カビの生育環境』になっていません。

(良かった・・・。)

でも、外は微妙です。

80%超えてないから、いいのかな?

今、窓開けを行えば『28.0℃・69.3%の空気』が室内に入って来ます。

そして、この空気は室内空気で『25.8℃』に冷やされます。

この時の湿度は78.8%!

80%はすぐそこです。

窓を開けてはいけません。

「換気扇を回せばいいの?」

全熱交換型換気システムを採用している家であれば、換気扇を回しても構いません。

排気と給気の間で、水蒸気および熱の交換を行いますから。

ただし、100%の効率で交換される訳ではありません。

第3種換気システムを採用している家であれば、外気は少しづつ自然給気口から入っているんですよね。

窓開けとは、室内に導入される湿度量の違いがあるだけ・・・。

換気量を増やせば、湿気を多く含んだ空気を導入することになります。

「じゃー、どうすればいいの?」

高湿が気になるのなら、除湿を心掛けましょう。

エアコン

除湿機

湿気とりゾウさんも有効だと思います。

ただし、溜まった水をそのままにしておけば湿気は戻ってしまいます。

水を捨てるタイミングが難しいかも・・・。

温度設定を下げ、寒ければ着衣量を増やすのも手だと思います。

温度設定を下げるほど、エアコンの除湿能力は高まります。

カーテンを明け、日射取得を増やすのも有効です。

コンプレッサータイプの除湿機は、除湿運転に伴い室温を上げてしまいます。

寒がり屋の方には、エアコンとの併用をお勧めできるかも・・・。

posted by Asset Red

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