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新年最初の土曜日の為、現場はまだ動いていません。
今朝のブログでは、換気システムによるフィルター交換費用の違いについて書いてみました。
今回は、換気システムの違いによる暖房費について簡単に書いてみようと思います。
例えば床面積100㎡の平屋の場合です。
天井高さが2.4mの時の室容積(気積)は次のようになります。
100㎡×2.4m=240㎥
法律で換気回数は0.5回/hと決められていますから、1時間当たりの換気風量はこうなります。
240㎥×0.5回=120㎥
換気による熱損失は、以下の計算式で求める事が可能です。
換気による熱損失=室容積×換気回数×0.35
室容積×換気回数は先程の計算で既に出ていますから
換気による熱損失=120㎥×0.35=42W/h・・・①
となります。
この値は熱交換の伴わない換気システムの場合です。
熱交換の伴う換気システムであれば、回収できる熱量分が少なくなります。
例えば、交換率90%の換気システムであればこうなります。
換気による熱損失=120㎥×0.35×10%=4.2W/h・・・②
①・②にそれぞれ25円/KWhを掛ければ電気代です。
24時間×24か月(2年)間で比較してみましょう。
①=42W/h×24時間×730日×25円/KWh=18,396円
②=4.2W/h×24時間×730日×25円/KWh=1,839円
2年で16,557円の差となるようです。
でも、熱交換式には2種類あるんですよね。
残念ながら、上記のような結果にはならないんです。
ひとつは全熱交換タイプ、そしてもうひとつは顕熱交換タイプです。
それぞれの違いについては、割愛させていただきます。
前者は一般的にトイレや浴室の換気を行うことが出来ません。
そして後者は、それらの換気を行う事が可能です。
でも、回収率が全体的に悪いんですよね。
2者を比較してみましょう。
全熱交換タイプであればこうなります。
交換率は90%とします。
浴室の換気風量は50㎥/hとし、室容積は8㎥とします。
そしてトイレの換気風量は20㎥/hとし、室容積は4㎥とします。
両者の換気風量を合計した70㎥は、熱交換を行わない換気となります。
よって、熱交換換気システムの回収出来る熱量は以下のようになります。
換気風量=120㎥/h―70㎥/h=50㎥/h
換気による熱損失=70㎥/h×0.35+50㎥/h×0.35×10%=26.25W/h・・・②―1
この時の電気代は、こうなります。
②―1=26.25W/h×24時間×730日×25円/KWh=11,497円
先程の②とは大きく異なります。
①と大して変わらないですよね。
では、顕熱交換タイプはどうでしょうか?
交換率を60%で計算してみましょう。
換気風量は、①と同じ120㎥となります。
換気による熱損失=120㎥/h×0.35×40%=16.8W/h・・・②―2
この時の電気代は、こうなります。
②―2=16.8W/h×24時間×730日×25円/KWh=7,358円
あっ!
後者の方が電気代が安いことがわかりました。
但し、この計算には湿気に関する計算が含まれていないんですよね・・・。
その比較については、割愛させていただきます。
ここでは、換気システムの違いによる暖房費用の違いの一例をみてもらいました。
当然、条件により計算結果は異なります。
じゃー、何を選べばいいのさ!
って思う方も多いのではないでしょうか?
弊社でも、いつも悩んでいるんです。
換気システムの選択って、奥が深いなぁーと感じて戴ければ幸いです。
なんだ、そりゃ
無責任な終わり方でスイマセン・・・
posted by Asset Red
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