ロックウール

以下、新建ハウジングからの抜粋となります。

2018年11月7日から受注を一時停止していた大建工業(大阪市)の無機系耐力面材ダイライトとダイロートンについて、4月1日には全製品の受注停止を解除する目途が立った。

通常、ダイライトは月当たり生産量約100万m、ダイロートンは月当たり生産量約50万mあったが、1月末まで3カ月間受注を止めざるを得ない状態だった。
 
住設資材販売店の手持ち資材もほぼ底をついた状態の中で、2月1日からダイライトMSとダイライトMU等を含めたダイライトの一部製品(全生産量の約9割)の受注停止を解除し、2月18日にはダイロートンの一部製品(全生産量の約8割)の受注停止も解除する。

今回の受注停止の原因は、ダイライトとダイロートンの原材料であるロックウールの主要調達先であるJFEスチール西日本製鉄所倉敷地区(倉敷市水島川崎通)の第2高炉が故障し、ロックウールの供給が滞ったことによる。

ダイライトとダイロートンを製造する岡山工場も岡山市にあり、原材料の調達先は複数社あったものの、調達量の大半が同社に集中していたことが要因となった。

これでようやく、ダイロトーンが落ち着きますね。

弊社でも、防音対策として採用する現場が続いていたので困っていました。

そして、もうひとつ。

ダイライトの代替品として需要が逼迫したのがハイベストウッドです。

これも弊社が標準的に採用している為、非常に困りました。

耐力面材自体はいくらでもあるんですが、透湿抵抗が低い面材となると中々・・・。

しかも価格を考えると、これしかないんですよね。

何か月も前から枚数を伝え、発注。

切り間違いや使い回しによる足らずが出ればアウトです。

止むを得ず室内側の面材で調整する始末・・・。

本当に困りました。

ロックウール自体は、全く採用することが無いので困らなかったのですが・・・。

今回はロックウールについて調べてみました。

ロックウールとは、その名が示す通りロック(岩)から作られています。

耐熱性が高い人口鉱物繊維で、その特長は以下の通り。

燃えない

軽い

断熱性が高い

吸音性が高い

耐久性が高い

供給・価格ともに安定している

用途としては、住宅・ビルなどの建築用断熱材や工場施設・プラント機器の保温材まちは防火・吸音・緩衝材が挙げられます。

ハワイ島マウナロア火山の斜面にウール状の繊維が発見され、それをヒントに欧州・米国で開発・研究が始まったそうです。

我が国においては1938年に工業化された材料で、第2次世界大戦中は輸入石綿に代わる貴重な国産資材として、戦後は産業設備の保温材料として使われ、産業の発展とともに普及してきました。

ロックウールは、ケイ酸分と酸化カルシウムを主成分とする鉱物を1500~1600℃で溶融し、遠心力などで吹き飛ばして繊維状・綿状にしたものとなります。

原料鉱物としては、玄武岩などの天然鉱物を用いる場合と高炉スラグなどの鉄鋼スラグを用いる場合がありますが、我が国においては後者が主流になっているようですね。

製造方法は以下の通り。

近年は鉄鋼スラグを主原料とする場合、高温のスラグを一旦冷却して鉱石状にすることはなく、発生したばかりの溶融スラグをそのままロックウール工場へ運んで繊維化するケースも増えました。

鉄工所で鉄鉱石を高炉で溶融した際に生成される副産物を利用している点や、製鉄所内で製造できるメリットを活かせることで、非常に地球にやさしい材料と云えそうです。

ロックウール原綿にバインダ(結着材)を散布して一定の密度・厚さに調整し、ボード状・フェルト状・マット状・円筒状に加工します。

また繊維状のまま解繊・粒状化したものは、不燃の天井吸音板の素材や、セメントを混ぜて建物の鉄骨柱・梁・床などに吹き付ける耐火被覆材などの製品になります。

製造方法を知ると、今回の騒ぎの元もよく理解できますね。

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