地下室の断熱材

 

今日の練馬・板橋は晴天、暖かいですよー。

築23年目のFPの家建替え計画を実施している『FPの家 H邸』では、只今地下室内装を撤去中。

その様子を少しだけ、書きたいと思います。

地上は、こんな感じ。

解体した木材等が、まだ残っています。

そして地下では天井・壁の撤去が終わり、床の撤去を残すのみ・・・。

まさに、こんな感じです。

既に上には建物が無いので、床下には雨水が溜まっています。

排水ピットのポンプも既に動いていません。

当時の工務店はプラ束を使っていたようですね。

 

弊社では、ずーっと鋼製束を採用していますが・・・。

 

思っていたよりも、束がきれいでびっくりしました。
可塑剤が抜けて、白く変色していると思っていたんですが・・・。

あっ!

スラブに繋がった番線で、大引きをしっかりと縛ってる。

そう言えば、昔は根絡み番線施工って必須でしたよね。

大引きが上方向に反るのを防ぐために、下から引っ張っていました。

鋼製束の採用と共に、廃れた施工です。

強風時に床下の番線の風切音でクレームになったり、締め過ぎで番線が鳴ったりしたのを思い出しました。

懐かしい・・・。

残念ながら、所々にカビた建材が落ちていました。

やっぱり、地下室って結露しますよね。

だから足を踏み入れると、ツーンとカビの臭いが鼻を突きます。

私、この臭い苦手なんです・・・。

鼻がムズムズして、鼻水が止まらなくなります。

以前の写真です。

地下室の壁には、間柱代わりの野縁が取り付けられ、その間に断熱材が充填されていました。

厚さ30mm程度の硬質ウレタンフォームボードでした。

薄いっ

いくら地下とは言え、これじゃー薄過ぎますよね。

結露しても仕方ないと思います。

ちゃんとコンクリート前面に防水処理をしているのに、結露しちゃ意味ないと思います。

床合板を剥いでみると、根太間に断熱材が入っています。

どんな断熱材なんだろう?

白い発プラ系の断熱材のようですね。

気密処理はされていません。

断熱材の脱落も目立ちます。

断熱材を外してみると、すぐに取れました。

どうやら、固定はせずに嵌め込んでいただけのようですね。

真ん中にスリットが入っているので、2つに折って入れたと思われます。

厚さ20mmの断熱材、ポリエチレンフォームでした。

私自身、使ったことがありません。

調べてみると、ありました。

細かな独立気泡で発泡された耐吸湿・耐吸水性の高い断熱材なんだそうです。

柔軟性があり、他のプラスチック系断熱材と比べると隙間なく施工する事が可能との事。

確かに、根太との隙間は見当たりません。

でも脱落して、床板から離れていたら意味ないですよね。

コンクリートが発する湿気の室内への侵入は防げなかった筈。

だから、1日中除湿機の運転を勧められたんだ・・・。

この断熱材、意外と断熱性能が低いんですね。

熱伝導率0.042W/m・K、これってグラスウール16Kと大差ありません。

ちなみに厚さ20mmのポリエチレンフォームを断熱力で表せば、0.476①になります。

壁で使っていた厚さ30mmの硬質ウレタンボードの熱伝導率0.024W/m・Kですから、断熱力は1.25②。

弊社が最近採用している断熱材は厚さ105mmの硬質ウレタンフォームです。

その熱伝導率0.020W/m・Kですから、断熱力は5.25③となります。

この差って凄いですよね。

あっ、断熱力は値が大きいほど性能が高いことを示します。

もし③と同じ断熱性能にしようとすれば

①の厚さは22.0cm

②の厚さは12.6cm

となります。

大半が土に面しているとはいえ、この性能では床も壁も寒かったんだろうなぁー。

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