ビックリしました。

昨日の話です。

築15年のオール電化住宅にお住いの弊社OBより、電話がありました。

エコキュートに、エラーメッセージが出たそうです。

メッセージの内容を調べてみると、循環アダプターの汚れが原因らしい。

電話を取ったスタッフは、配管洗浄とジャバの使用を勧めて電話を切りました。

まさか、これが仇になるとは…。

暫くして、再度電話を頂きました。

循環アダプターが取れてしまったとの事。

えっ

取れた

なんで

訳も分からず、力任せに回したようですね。

循環アダプターとは、写真のような部材です。

お風呂を沸かすときに、お湯が出てくる穴といえば分かると思います。

こんな構造をしています。

図の浴槽内のパーツが手元に残り、ペアチューブの繋がった浴槽外のパーツは下に落ちてしまったとの事。

残念ながら、在来浴室なんです。

ユニットバスのように、床下に潜る事が出来ません。

しかも、浴槽に空いたアダプターの為の穴の直径はわずか40㎜。

手も入りません。

落ちたパーツが取れればいいんだけど。

針金でも使ってみようかな?

修理自体は簡単なんです。

落ちた部材を拾い、穴に合わせ、浴槽内の部品に嵌め込むだけ。

でも、部品を拾うことが出来なければ直せません。

タイルをはつり、浴槽を持ち上げる。

外壁に穴を明け、外から手を入れる。

いずれにしても、大工事になります。

とにかく現場を見てみよう

設備屋と待ち合わせて、現地に向かいました。

あれ?

設備屋さんが、来ていません。

まずは現場を確認しました。

こんな感じです。

見事に外れています。

外した部品は、浴槽の上に置かれていました。

奥様の話を聞いてみると、初めてジャバを使ったそうです。

スタッフが配管洗浄と言ったので、配管の中まで綺麗にしようと思ったそうです。

蓋を開けると、何やら白い部品が付いています。

回していたら、取れちゃったそうです。

「相当固かったでしょう?」

奥様では回せず、ご主人がペンチを使って回したそうです。

この時点で電話を頂ければ・・・。

気を取り直して、修理開始です。

やはり、穴に手は入りません。

穴の中を覗いてみました。

あれ

問題のパーツらしき物が見えます!

しかも、なんとか指が届きます。

触ってみると、動きます。

穴の近くまで、持ち上げてみよう

指先に力を入れて、何度かチャレンジしてみました。

ヤッター

無事、穴の近くまで寄せる事に成功しました。

穴の中心に指を入れ、落ちないように注意しつつ、浴槽側の部品を被せてみました。

ネジ部分を合わせて捻ってみましたが、中々嵌りません。

悪戦苦闘・・・。

何度目かのチャレンジで漸く嵌りました。

グルグルと力の限り回します。

力が入らないんですよね。

これで締まってるのかな

締め込み不足で漏水したりして・・・。

このタイミングで設備屋さんが到着しました。

状況を説明し、現場を見て貰うと・・・。

「ここまで出来ていれば大丈夫

「コレで締められます。」

こんな工具があるんですね。

先端を差し込み、回すだけで直ぐに締まりました。

あとはアダプターを被せるだけです。

押すだけです、捻る必要はありません。

外す際も同様です。

ははーん、ここで捻ったから外れたんですね・・・。

無事取付完了です。

この上に銀色のカバーを取り付けて完了です。

写真撮り忘れました・・・。

ついでに、アダプターの清掃方法をレクチャーしました。

念のため、奥様にご了解を頂き、湯張りも行いました。

アダプターの締め付け不足による漏水が心配でしたから・・・。

そしてお湯張りをした後、配管洗浄(クリーニング)の方法もレクチャーしました。

お湯を張った状態で、リモコンの『クリーニング』ボタンを押すだけです。

「月に1・2度は行いましょう。ジャバとの併用をお勧めします。」

「以前にも聞いた筈なんだけど、1回もやった事ないわ・・・。」

えっ、1回も

唖然・・・。

漏水もないようです。

「心配ないと思いますが、お湯張りをして水位が下がるようなら連絡ください。」

「すぐに対応しますから。」

こう告げて、玄関を出ました。

無事、修理が終わって良かった・・・。

でも、本当にビックリしました。 

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