壁内気流の恐ろしさ

 新建ハウジング DEGITAL/7月13日(土)仏滅

に、こんな記事が掲載されています。

壁内繊維系断熱材の黒変要因は大気汚染物質 気密不足で侵入 ヒノキヤGが調査

ヒノキヤグループ(東京都千代田区)が行った『住宅解体時にみられる繊維系断熱材の黒変・劣化要因とメカニズムに関する調査』について書かれています。

以下に記事のページを貼っておきます。

https://www.s-housing.jp/archives/170897?utm_source=mailnews&utm_medium=email

是非、ご覧ください。

コレですよね。

以前に弊社で行った解体時に撮影した、窓下側に施工されたグラスウール断熱材の様子です。

断熱材をめくると、見事に真っ黒くなっていました。

この黒い物の正体、何だと思いますか?

詳しくは記事を読んで頂きたいんですが、正解は『壁内気流』によって運ばれた塵・埃なんです。

壁内や床・天井に隙間のある家で起こる現象です。

イラストのように、暖められた空気は上昇します。

その際に断熱材内部に溜まったと思われます。

「古い建物の話でしょ?」

「最近の高断熱住宅では、起こらないんじゃないの?」

いえいえ、そんな事はありません。

最近建てられた家だって、気流止め施工が不十分であれば起こり得るんです。

以前に撮った、我が家の近くのゴミ捨て場に捨てられたゴミ袋です。

これ、埃&塵ですよね?

断熱材の様子を見ると、かなり新しいと思われます。

恐らく、リフォーム時に壁を壊したら出てきたんでしょう・・・。

こんな施工が、まだまだ多いと思っています。

だって、断熱材の施工がいい加減な現場が多いですから。

こうした現場においては、換気システムも本来の働きをしません。

断熱材も、本来動かない筈の内部の空気が動いてしまい保温効果が薄れてしまいます。

断熱材に冷気が触れますから、含まれた水蒸気が結露して腐朽菌やシロアリの被害が起こるかもしれません。

当然、断熱材自体も劣化します。

こうした事態が発生するのは、断熱材自体に問題がある訳ではありません。

通気止めや防露・防風・気密対策が不完全なだけなんです。

ですから、断熱材メーカー責任は問えません。

でも、まだまだこうした施工しか出来ない施工者が多いのも事実なんです。

寒い家とか換気が機能しない家って、結露と同様に瑕疵に該当しないんですよね。

でも民法改正に伴い、こうした家の問題はクローズアップされると思います。

「高断熱住宅と言われて買ったのに、寒い・・・。」

と言われてサーモカメラで覗いてみると、こうした家って天井と壁の取合い部分が青く写ったりするんですよね。

これからドンドン、こうした被害が出てくるかもしれません・・・。

この調査の今後に期待したいと思います。 

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