PPKとNNK③

昨日に引き続き、首都大学東京の星丹二名誉教授のお話をご紹介します。

特別講演 健康住宅を創りましょう の中の一部を抜粋・転載させていただきました。

2014年の人口動態統計によれば、夏季に比べて冬季の死亡増加率は、北海道が最も低くなっています。

北海道が低いのは当然で、しっかりとした寒さ対策を打たなければ、冬の厳しい寒さで人の命が奪われてしまうからです。

北海道では、行政・学術機関が冬季の死亡者数を減らすために、住宅の高断熱化を有効な手段として極めて積極的に推進してきました。

一方で、北海道は肺がんによる死亡率が有意に高い地域でもあります。

その原因のひとつとして、気密性を高めた室内でホルムアルデヒド等の有機溶剤を出す開放型の石油ストーブを使用した事と、喫煙率の高さがあると推定しています。

物事には多面性があり、今後は住宅内の空気質についても拘る必要があると考えています。

厚労省が循環器系疾患に対する対策として進めているのは、一次予防として塩分調整、二次予防としての血圧測定です。

確かに、これらにも一定の効果はあります。

でも、もっと効果が高いのは、しっかりと断熱の施された『寒くない住宅』に住むことです。

私はこれを『ゼロ次予防』と呼んでいます。

ゼロ次予防とは、病気の早期発見・早期治療よりも、日々の生活を重視した根源的な予防を指します。

例えば、たばこを原因として肺がんで亡くなる人を減らす根本的方策としては、たばこの自動販売機を撤去するというのがコレに当たります。

住宅については、寒くなく快適で、温度や湿度差のない空気質の良い環境を担保することがゼロ次予防です。

慶應義塾大学の伊香賀俊治教授らと共に、寒い家から暖かい家に住み替えた場合の追跡調査を約1万軒で実施しました。

この調査では、ほとんどのアレルギー性疾患・血管性疾患・糖尿病などが改善傾向にあるという結果が得られました。

これは、主として結露しなくなりカビが減るからです。

お子様の喘息やアレルギー湿疹でお悩みの方は、子供部屋の壁を漆喰、床を無垢フローリングに変えてみてください。

調湿作用によってカビ・ダニが減り、ホルムアルデヒドなどの有機溶剤を漆喰が吸着することで、間違いなく改善していきます。

寒くない快適な家に暮らすことがゼロ次予防である。

背中を押して戴いた思いです。

そして、壁に漆喰、床に無垢フロアーを使いなさい。

自然素材を活かした住まいづくりを推奨している弊社にとって、心強い一言だと思います。

こうした真実が、徐々に明らかになってきました。

 

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