気候変動の話④

気候変動に関する話を数回に分けてご紹介しています。

その第4回目は、塩分濃度と海洋大循環の関係というお話です。

海洋大循環では塩分濃度が重要な役割を担っています。

温暖化によって北極や南極の氷が溶けてしまえば、海に大量の淡水が流入し、塩分濃度は低下します。

すると海洋大巡循環は流れが弱まったり、停止する可能性が高まります。

極地研の田村岳史助教の南極氷河崩壊による海氷生産量減少に関する論文は、この海洋大循環の停止が起こるのではないかという警告ではないかと思われます。

塩分濃度の高い海洋深層水は、北極や南極の寒冷な気候の中で氷塊から零れ落ちるように生成されます。

氷塊が融けても真水にしかならず、深海に沈み込むことはありません。

そう、海洋深層水の条件である濃度の高い塩水にはならないんです。

むしろ海洋大循環を停止させてしまうかも・・・。

海洋大循環が停止すれば、ヨーロッパは一気に寒冷化と乾燥化が進みます。

ノルウェーなど北欧では、年間降水量が30%程度まで落ち込み、最悪の場合は平均気温が6℃まで下がります。

農業は大打撃を受け、モンスーンに熱と水分の供給も少なくなります。

北米・アフリカ・アジアでも寒冷化と乾燥化が進みます。

例えば中国は寒冷化する上に降水量が不安定になり、旱魃が起き、農業が大打撃を受けるでしょう。

ここに豪雨が襲えば、壊滅的な洪水が発生します。

日本だって例外ではありません。

海洋大循環の停止は、数十億人の生活を脅かすことになります。

もう既に海洋大循環は弱まっています。

塩分濃度の低下により、過去50年で30%も低下しているんだとか。

また北大西洋でも、塩分濃度がここ40年間ずっと下がり続けているといいます。

塩分濃度の低下は、北極海のある地点では、10年間ほどで約3%から約2%に。

また北大西洋では、20世紀後半で0.2%減となっています。

このまま進むと2200年には海洋大循環が停止するとも言われているんだとか・・・。

一旦停止すれば、暖かい南大西洋の海水が北上してくるまでの間、億単位で再駆動する事はありません。

このように地球温暖化は、人類の存亡に関わる重大な問題を含んでいるんです。

続く・・・。

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