局所換気と住宅の隙間の関係

今日もアセットフォーはお休みです。

昨日と今日で2連休となります。

昨日に引き続き、換気量について書かれた文章をご紹介します。

レンジフードファン(台所換気扇)など大風量の強制排気装置を運転した時は、室内の空気が大量に吸い出されます。

この時、室内外には大きな圧力差(室内負圧)が生じます。

この差が大きいと、ドアの開閉が困難になったり、開いているドアが勢いよく閉じたり、煙突型のストーブでは排煙が室内に流入したりと支障が生じます。

大風量の強制排気を行う際には、圧力差が大きくならないように、給気口を開ける必要があります。

上図は強制排気装置の風量と、隙間および自然給気口を含めた住宅全体の有効開口面積、その時の圧力差の関係を示したものです。

能力の大きい住宅用レンジフードファンは、風量が500~600㎥/h程度もあります。

風量500~600㎥/hの時、大きな支障をきたさないようにする為には、有効開口面積を200~300㎠設けなければなりません。

例えば強制排気方式(第3種換気)で、自然給気口の合計有効開口面積が120㎠/総相当隙間面積が60㎠程度であれば、合計で180㎠になります。

レンジフードファンを運転した際に連動して開く自然給気口が50㎠程度あれば、問題ありません。

同時給排型や連動給気口、差圧給気口も有効です。

自然給気口で対応するのであれば、例えば床面積120㎡の住宅で、相当隙間面積C=2.0㎠/㎡であれば、総相当隙間面積は240㎠ですから、用意に実現できます。

でもC値が0.5㎠/㎡であれば総相当隙間面積は60㎠に過ぎません。

自然給気口の有効開口面積を140㎠にしなければ、現実的ではありません。

但し電気調理器の場合は、ガス調理器ほど排気量を必要としないので、電気調理器用のレンジフードファンの風量は、最大で400㎥/hとなります。

それであれば、隙間と自然給気口で150㎠程度設ければ良いことになります。

つまり高気密になるほど、調理器の熱源またはレンジフードファンのいずれの選定が限定される事になります。

なおレンジフードファン運転時には、大量の給気が行われるため寒さの原因になります。

給気位置を放熱器で予熱出来る位置にするなどの配慮が必要となります。

ここではレンジフードの事しか書かれていませんが、強制給排気方式の場合はトイレ・浴室にも強制排気方式が併用されるのが一般的です。

レンジフード程ではありませんが、トイレ・浴室だってそれなりの排気量になります。

益々玄関ドアは重くなり、寒さは厳しくなるでしょう。

例え換気システムに熱交換型を採用しても、この点は変わらないんです・・・。

上記文章は、以下の書籍より一部を転載させていただきました。

北の住まいの環境計画 2015(第2版)

(一社)北海道建築技術協会 刊

建築断熱施工技術者向けの書籍です。

やっぱり『私達がしっかりしないと駄目!』という注意喚起のための文章なのかな?

 

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posted by  Hoppy Red  

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