浮遊真菌濃度と健康リスクの関係①

いよいよ、緊急事態宣言が解除されました。

でも相変わらずのコロナ禍真っ只中なんですよね・・・。

しかも、間もなく『カビのシーズン』が到来します。

コロナ程では無いにせよ、カビだって色々と悪さします。

健康にも良くないし・・・。

という訳で、数回に分けて浮遊真菌濃度と健康リスクの関係に関する記事をご紹介します。

浮遊真菌を除去する為には、換気が鍵を握っている気がします。

換気と真菌の関係って、コロナウイルスと換気の関係に似ていると思いませんか?

うまく繋がればいいんですが・・・。

真菌(カビ・酵母)による人の健康影響には、真菌症・マイコトキシン中毒・アレルギー性疾患があります。

近年は、居住環境における真菌の汚染と居住者の健康の関係について、国際的に注目が集まっています。

真菌の増殖には温湿度・栄養源・酸素などの条件を必要とする為、居住環境における真菌の対策においては以下が重要です。

①換気・除湿などによる湿度の制御

②掃除による栄養源の低減

③空気清浄機による空中浮遊真菌濃度の低減

a.背景

イタリアで行った大規模な疫学調査の結果では、アレルギー疾患のうち約20%が少なくても1種のカビに対してアレルギー反応を示すことが明らかになっている。

また北欧においては、真菌汚染の原因となるダンプネスが咳・喘息のリスクを2倍に高めることが報告されている。

日本では、ダンプネスと学童の健康疾患の関連に関する疫学調査と環境調査を行い、疫学調査の結果では、ケース群(喘息・アレルギーなど少なくても1つの疾患を有するグループ)に結露・カビの発生が関与していることが認められ、環境調査では、コントロール群(疾患の学童がいないグループ)に比べ、ケース群の室内湿度・浮遊カビ濃度・ハウスダスト中の堆積カビ量が顕著に高く、ハウスダスト中のカビの量が室内温湿度に比例して多くなることが明らかになっている。

ダンプネスとカビについては、2009年にWHOのヨーロッパ事務局から”WHO guideline for indoor air quality,dampness and mold”が出され、ヒトの健康にカビが影響を及ぼすことを指摘している。

真菌は高等微生物に属し、核膜に覆われた核をもつ真核生物であり、多細胞の従属栄養物である。

真菌は10万種あるとされ、その多くは土壌中に生息し、植物に寄生している。

真菌の増殖には、栄養源(糖質・蛋白質・脂質・無機物など)や温湿度などの条件が必要となるが、住環境中に生息している真菌はヒトの生活する温湿度範囲に適している種類に限られる。

真菌は生息温度について広い幅をもっているが、発育するための最低相対湿度はおよそ70%以上である。

一般に住宅環境から検出される頻度が最も高い真菌は、クロカビ・コウジカビ・アオカビである。

なお真菌汚染が顕著な場合、特定の真菌のみが多く検出されることが多い。

続く・・・

健康に暮らすための住まい住まい方エビデンス集

健康維持増進住宅研究委員会/健康維持増進住宅研究コンソーシアム 編著

一般社団法人日本サスティナブル建築協会 編集協力

技報堂出版 刊

より、一部を抜粋して転載させて戴きました。

 

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