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新年最初の現場ブログはコレ!
昨年の暮れに外壁耐力面材施工&樹脂サッシ取付を行った『FPの家 O邸』の話です。
30日の月曜日に、無事透湿防水シートの施工も終わりました。
もちろん、毎度お馴染みのウートップ ハイムシールドを採用しています。
シートの留付には、青い皿越しに専用タッカー(建築用大型ホチキス)を使用。
これまた、毎度お馴染みのスティンガー キャップハンマーです。
ここで一応、お約束の説明をさせて戴きます。
以下、ウルトの建築カタログからの抜粋です。
近年、透湿防水シートの劣化が問題となっています。
問題の原因の一つは界面活性剤による防水・耐久性の低下です。
この界面活性剤は防蟻薬剤や防腐処理された木材等に含まれており、これらから染み出した界面活性剤がシートの防水性能を劣化させるリスクが指摘されています。
こうした問題を受けて、透湿防水シート協会から2011年6月に
『防蟻・防腐材による透湿防水シートへの影響』として、告知が出されています。
告知では以下の2点が挙げられています。
①施工中、雨水で濡らさない。
②通気胴縁施工後は、外装材を速やかに施工する。
この問題に対してウルトは界面活性剤への優れた耐久性能をもつ『ウートップハイムシールド』を開発しました。
公的試験機関でのテスト実施により、界面活性剤による劣化ゼロを確認済です。
(次の試験データーをご参照ください。)
防水性能や物理的なシート強度も従来品と比べて、大幅に強化されています。
高性能と共に長寿命化も求められている、今後の住宅建築にハイムシールド(家を守る盾)をお勧め致します。
ちなみにシートそのものの耐久性もJISの80年相当の耐久性能試験において確認されています。
もっと詳しく知りたい方は、是非カタログをご確認ください。
さて本題に戻りましょう。
年末に建物をハイムシールドで包み終えて、ひと安心!
でもシートのまま放置するのは、少し不安でしょ?
強風が吹いてシートが剥がれてしまうかも知れません。
通常シートはタッカー針で留められています。
強風が吹けばシートが風で煽られてバタつく事もあります。
そんな時、タッカー針が抜けたり、タッカー針回りのシートが破れる事もあるんです。
実はタッカー針回りのシートが破れについては、シート側に基準があります。
これが『つづり針(タッカー)保持強さ』です。
透湿防水シートをタッカーで固定した時に、針の周りの穴が施工中に暴風にあっても耐えるかどうかという基準です。
2016年に改定されたJIS A6111 :2016によれば、外壁用透湿防水シートのつづり針保持強さは縦・横とも27N以上と定められています。
27Nの値は、施工中に風速約29m/sの暴風にもシートが絶えるような値。
なお、この数値の根拠は以下の通り。
柱間910mmの中央に間柱があり、シートを200mmピッチで柱、間柱間につづり針留めしている。
ここに柱間の半分の幅に風圧(風圧係数は壁面の正圧で、0.8)がかかる想定で計算。
ちなみにハイムシールドのつづら針保持強さは横330/縦230、先程の比較品A・Bは横44/縦40・横42/縦39となっています。
こんな値を見ていると、心配する必要ないのかな・・・。
だって、つづら針保持強さって破れるか破れないかが問題で、針回りからの漏水は問題にしていません。
出来れば釘穴止水性も明示して欲しいんですよね。
釘穴シール性とも言われ、屋根用下葺き材(ルーフィング材)の場合には止水性として表記が求められています。
釘やタッカー針の周りから雨水が浸入するリスクの目安になるんですよね。
でも外壁用透湿防水シートには、この値が明記されていません。
だから念には念を入れて、弊社では青い皿に頑張ってもらいます。
ちなみにタッカー針の上に通気胴縁が留め付けてあれば問題ないそうです。
そうそう、屋根用の透湿防水シートの施工時にはシート上に人が乗って作業するでしょ?
当然作業者が歩くことで、つづり針が広がり破れる可能性が高まります。
だから外壁用よりも基準を高くしているそうです。
その値は、6寸勾配に屋根用透湿防水シートをつづり針で留め付けて100kgの施工者が乗った場合でも破れない強さということで、縦横とも50N以上と規定されています。
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。