木材の調湿作用

台風14号は、それほど影響無さそうですね。

良かった・・・。

雨も今のところ、ほぼ止んでいます。

いずれお日様も出て来るでしょう。

でも湿度が・・・。

こんな時は、調湿効果の高い内装材に期待したくなりますよね

という訳で、今回は室内に木質内装材を使った場合の調湿作用について書かれた記事をご紹介したいと思います。

以下『科学的データによる木材・木造建築物の Q&A/木材の健康効果・環境貢献等に係るデータ整理委員会』からの抜粋です。

室内の壁・床・天井に無垢材など木材を内装に用いると、木材の吸放湿作用が室内空間の湿度をある程度一定に保ちます。

それによって、過ごしやすい環境づくりが可能になります。

また、湿度を保つことでハウスダストの原因となるダニや細菌の生存がしにくい環境にもなります。 

内装に木の無垢材を用いた部屋と、木目調のビニルクロスを用いた部屋で睡眠時における室内の湿度を測定すると、季節に関わらず、無垢材の部屋の方が、ビニルクロスを張りつけた部屋より湿度が低くなります。通常、寝ている状態では人の呼気や発汗等により時間と共に湿度が上昇しますが、無垢材が吸湿作用を発揮し、その上昇を抑制したと考えられます。

ビニルクロスを貼り付けた内装では、水分をあまり吸収しない素材が表面に露出しているため、容易に湿度が上昇してしまいます。

内装の違いによる室内の湿度変化/ A 棟(無垢材)のほうが B 棟(木目調のビニルクロス)よりも湿度が低く保たれている。
(図中の*は A 棟と B 棟に明白な差が認められたことを示す)
出典/本傳晃義ほか : 日本木材学会九州支部大会講演集 , 23, Ⅱ -13-7 (2016)

木材の含水率は、含まれる水の重さを乾燥しきった木材の重さで割った数値で表します。

木材を大気中に放置すると、含水率は 11 ~ 17%まで下がり安定した値を示し、安定している状態になって、木材ははじめて吸放湿作用を発揮します。

未乾燥材では吸放湿作用は期待できません。

こんな記事を読んでいると、ついつい期待しちゃうんですよね。

でも、問題は使用する量なんです。

つまり体積です。

面積×厚さが吸放湿量を左右する訳です。

記事中の実験のように、床・壁・天井全てに無垢木材を使うことなんて滅多にありません。

だって杢目がうるさ過ぎて、却って落ち着かないでしょう。

床と壁の一部が、せいぜいだと思います。

それでも、ビニールクロスよりは大分マシだと思います。

漆喰壁や珪藻土壁と併用するのも良いと思います。

 

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