合板の基礎知識⑤

今日は水曜日。

定休日に当たるため、アセットフォーはお休みです。

弊社では無垢フローリングや無垢の建具&枠をお勧めしています。

シート貼り建材や合板フロアーはお勧めしません。

でも合板を否定している訳ではありませんし、下地や構造部材としては有効活用を図っているんです。

数回に分けて合板の基礎知識をご紹介していますが、5回目の今日も構造用合板の話です。

建築基準法では、構造用合板の許容応力度や弾性係数に関する規定はありません。

でも強度等級を記号A・B・C・Dで表す1級の構造用合板の許容応力度は、日本建築学会編『木質構造設計規準・同解説』において、表7のように提案されています。

表中の基準許容応力度は、JAS規格の強度試験の適合基準に対して曲げで1/4、圧縮で1/3.5の値となっています。

また、1級の構造用合板の基準弾性係数を表8に示します。1級のうち曲げヤング係数と曲げ強さを記号EとFで表示するものの基準許容応力度等については表9のように提案されています。

2級の構造用合板の主要な用途は、壁・床・屋根の下地であり、合板を張った壁・床・屋根の強度は実験的に評価され、特に合板の許容応力度が必要とされなかった為、その許容応力度は提案されていませんでした。

しかし建築基準法の改正により構造計算で壁・床・屋根の設計を行うことが可能となったことから、日本建築学会編『木質構造設計規準・同解説』において2級の構造用合板の許容応力度の値が表10のように提案されました。

この基準許容応力度の値は、JAS規格に基づき、最も強度の低い樹種であるエンゲルマンスプルースで製造された合板を対象に、0°方向および90°方向のそれぞれについて強度が最も低くなる単板構成を仮定して誘導されています。

しかし、実際に使用される樹種は一般にエンゲルマンスプルースより強度が高いこと、0°と90°の両方向が最弱単板構成となることはあり得ない(例えば0°方向の最強単板構成は90°方向の最弱単板構成となる)ので、提案されている値は相当の余裕を持った値です。

なお、同書では樹種や単板構成が特定できる場合は、基準許容応力度は表の値によらず、以下の式で計算ることができるとしています。

0=FR0/8

90=FR90/8

0・f90:0°方向、90°方向の基準許容曲げ応力度

F:当該樹種の木材の曲げ強さの5%下限値(不明の場合はエンゲルマンスプルースの値<43.9N/mm2>を仮定)

R0:0°方向有効断面係数比=繊維方向が表板のそれに平行な単板だけを有効と見なした時の断面係数/見掛けの断面係数

R90:90°方向有効断面係数比=繊維方向が表板のそれに直角な単板だけを有効と見なした時の断面係数/見掛けの断面係数

表11は、日本合板工業組合連合会(日合連)が上式により誘導した24・28mmの構造用合板の基準許容応力度です。

この値は、傘下の全合板メーカーが製造している24・28mmの構造用合板の単板構成を調査し、その最弱単板構成を誘導した値で、その妥当性については曲げ強度試験で裏付けを行っています。

なお表11の曲げヤング係数は最弱単板構成の合板の平均値です。

なお実際の設計にあたっては、基準許容応力度に荷重継続期間・寸法効果・含水率等の影響を勘案する係数を乗じて許容応力度を決定することとされています。

続く・・・

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posted by Hoppy Red

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