昨日の補足

昨日と今日はアセットフォーの連休です。

昨日は新しく購入したCO2測定器とPCR検査について、書かせてもらいました。

今日は、昨日の補足を書きたいと思います。

以下、以前にFPの家/南関東にてお話した内容の一部を抜粋しています。

米国疾病予防管理センターは『CDC(2003)』の中で、感染症の患者を隔離する医療施設(負圧施設)の換気基準として、以下を示しています。

①換気回数が新築建物の場合は12.0回/h、既存建物の場合は6.0回/hを上回ること。

②排気を屋外に出すか、高性能粒子フィルター(HEPA フィルター)を使って循環させること 。

コレ、結核院内感染予防策における換気回数と空気中の菌を除菌する為の時間を準用しているようです。

もし新鮮な空気のみで室内の換気が為された場合、室内に満遍なく飛散した汚染飛沫核の90 %が除去される時間は、理論上では6回/hでは23 分、12回/hでは12分とされています。

これが99%であれば46分/23分となり、99.9%であれば69分/35分となります。

但し、この値は菌が均等に分布し、かつ換気条件が理想的に設定されている場合です。

また、ここでは2種換気かつ非循環換気を最も望ましい換気としており、循環換気の場合にはHEPAフィルターの採用を勧めています。

試しに換気回数0.5回/hの場合と、6.0回/hの場合とで暖房費の比較をしてみました。

自立循環型住宅のモデルプランを使用、弊社の標準的な断熱・気密性能でQPEXを使ってシュミレートしています。

①第3種換気システムを採用、0.5回/h換気の場合です。

Q値1.30W/㎡・K(UA値0.36W/㎡・K)、年間暖房費は21,600円

②第3種換気システムを採用、6.0回/h換気の場合です。

Q値5.80W/㎡・K(UA値0.36W/㎡・K)、年間暖房費は217,290円

ナント、暖房費の差額は192,690円。

思った以上に凄いですね。

ちなみに換気システムを第1種熱交換型換気システムに変えると、こうなります。

③第1種熱交換型換気システムを採用、6.0回/h換気の場合です。

Q値0.95W/㎡・K(UA値0.36W/㎡・K)、年間暖房費は6,990円

これまた凄い結果になりました。

これを見ちゃうと、熱交換型換気システムしか使えませんよね。

でも残念ながら、6回/h換気できる換気システムなんて住宅用にあるのかな

無ければ、複数台設置するしかありません。

それでも、はるかに安上がりでしょ

ついでに、厚労省のいう2.0回/hの場合も挙げておきます。

④第3種換気システムを採用、2.0回/h換気の場合です。

Q値2.65W/㎡・K(UA値0.36W/㎡・K)、年間暖房費は83,130円

暖房費の差額は61,530円。

これが昨今の電力不足に繋がっている訳ですね。

断熱・気密性能の悪い家であれば、より光熱費が跳ね上がることになります。

恐ろしい・・・。

なお世界保健機関は『WHO (2009)』の中で、飛沫や飛沫核による感染症を扱う保健施設における自然換気の基準を以下のように示しています。

①新築の隔離施設における換気風量は、1患者あたり160リットル/S(576㎥/h)

 最小でも1患者あたり80リットル/S(288㎥/h)必要。

②一般及び外来診療病棟の換気風量は、1患者あたり60リットル/S(216㎥/h)必要。

③通路などの換気風量は、気積1㎥あたり2.5リットル/S(9㎥/h)必要。

①の根拠として、CDCの基準である12.0回/hの換気回数が挙げられています。

また4m×2m×3mの部屋において、1患者あたり80 リットル/S(288㎥/h)と同等であるためには

自然換気を考慮し安全率として×2倍し、患者あたり160 リットル/S(576㎥/h)が妥当と判断しています。

さらに欧州空調換気設備協会(REHVE)では『外気と同じ400ppmを目標に!』と警告しています。

1000ppmではありません、400ppmです。

この為には、最低でも54㎥/hの換気量が必要になります。

ちなみに国が求める一人当たりの換気量は、30㎥/hしかありません。

この違いは、どこからくるのでしょうか

日本人の方が、欧米人よりもウイルス耐性が高いから

それとも日本の住宅はスカスカで、そこら中から外気が侵入しているから30㎥あれば問題ない

という事なのかな

スカスカ住宅の場合、隙間からの換気が多くなります。

つまり換気回数(機械換気と分けて考える為、漏気回数と言います。)が増える訳です。

その分、換気量を落とせばいいじゃん

そう思った方もいるのでは

残念

漏気による換気は定量かつ常時行われている訳ではない為、この分を換気量から差し引く事は出来ません。

つまりスカスカ住宅を暖かくしようとすれば、膨大な暖房費が掛かる事なるんです。

でも、熱交換換気システムを採用すればいいんでしょ

これまた残念

せっかく熱交換換気システムを導入しても、スキマが多ければ(C値1.0㎠/㎡以上)熱交換による省エネ効果は期待出来ないんです。

どうする積りなんだろう

省エネ効果の高いエアコン暖房では、暖めることは出来ません。

ストーブやコタツを使い、厚着をして寒さに耐える生活・・・。

コロナ禍にあっては、省エネ&健康・快適な生活は諦めるしかないの

どんな回答が返ってくるんでしょうか

偉い先生方に聞いてみたいもんです。

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posted by Hoppy Red

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