気密性能試験

本日、お引渡しとなるお宅があります。

練馬区富士見台1丁目に建つ『FPの家 N邸』です。

弊社の場合、全てのお宅でお引渡し前に行う事がいくつかあります。

以前に拙ブログでご紹介した『室内空気環境測定』や『換気風量測定』が、これに当たります。

そして、今日行う『住宅気密性能試験』ものひとつです。

住宅の気密性能は、1992年2月の改正告示「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準」の中に「相当隙間面積5.0㎠/㎡以下」の住宅を指すものとして初めて規定され、さらに1999年3月の改正告示で、地域別に相当隙間面積2.0㎠/㎡以下の地域と5.0㎠/㎡以下の地域に区分され、全国的な仕様とされました。

これに伴い、北海道住宅環境協議会では、北海道を中心に1994年度から「気密測定士」による適切な測定方法の普及に努められ、1998年度からは一般財団法人建築環境・省エネルギー機構が受け継ぐ形で、全国的に普及を努めています。

この間、2003年3月には「JIS A2201送風機による住宅等の気密性能試験方法」の制定、また2003年7月からはシックハウス対策として換気設備の設置の義務付け、さらに2009年1月の住宅の省エネ基準の告示改正においては、住宅の気密性が広く全国的に周知され、施工も行われているとの判断に基づき、地域別の基準値の規定が削除されるなど、気密性に関する状況は大きく変遷してきました。

しかしながら言うまでもなく、気密性は無視して良いということではありません。

2016年4月施工の「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する基本的な方針」においても、住宅について気密性を確保するための措置を講ずるよう努めることとされていて、省エネ住宅の設計施工にあたっては気密性能が重要な要素であることに変わりありません。

一方、弊社が加入する『FPの家グループ』では2004年に気密性能試験の実施が義務化されています。

ちなみに弊社では2001年から全棟測定を実施済み。

今年で20年目になります。

最初の建物のC値は『0.7㎠/㎡』でした。

現在のC値は0.1~0.3㎠/㎡が一般的ですから、随分と手慣れたもんだと思います。

C値(相当隙間面積)は、建物の隙間の合計面積を床面積で割った値です。

その値が小さい程、隙間の小さな建物である事を示します。

当然、隙間の小さな建物ほど省エネになります。

だって、隙間から逃げたり入ってくる熱が少なくなるでしょ

例えば床面積100㎡の家に合計10㎠の隙間があったとすれば、C値は0.1㎠/㎡となります。

逆にC値が0.7㎠/㎡であれば、隙間の合計面積は70㎠となります。

8.3cm×8.3cmの隙間です。

C値が5.0㎠/㎡であれば、500㎠(22.3cm×22.3cm)が隙間の合計面積になります。

全ての窓を閉め、換気扇を止め、吸排気口に蓋をしても、これだけの穴が明いている訳です。

隙間の大きさを知るには、気密性能試験を行うしかありません。

イラストのような測定器を使います。

窓に大砲のような送風機を取付けて、建物内の空気を外に捨てます。そして建物内外の気圧差を測定します。

気圧差が大きければ隙間は小さく、小さければ隙間が大きいんです。

気密性能試験を行うには、気密測定技能者(以前の気密測定士)の立会の元、JIS規格に則った試験方法を行わなければなりません。

弊社では、気密性能試験を専門に行う企業に外注して試験を行います。

私も気密測定技能者ですが、第3者に試験をしてもらった方が、公正でしょ

今日の測定結果はどうでしょうか

慣れているとは言え、やはり心配です。

以前は工事途中に気密試験を行っていましたが、現在は完成時に行うようにしています。

完成時の方が若干数値が大きくなる傾向です。

C値で言えば、0.1㎠/㎡くらい大きくなるようです。

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