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6月18日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋は晴れ時々曇り。
梅雨の中休みなんて、現場マンとしては嬉しい限りです・・・。
板橋区蓮根1丁目に建つ『FPの家 I邸』も、雨が降らないうちに外回りの工事を!
なんて思いますが、まだまだ先に進めることが出来ません。
残念!
まずは『気密施工』を行い、天井野縁を組めるようにしなければ、電気配線も出来ません。
という事で、気密施工の様子を挙げたいと思います。
写真は、梁同志の接合部に取り付けられた短冊金物を撮ったもの。
撮影場所は違いますが、今は写真のようになっています。
継手部分と金物部分にアルミテープが貼られ、漏気が無いように隙間が塞がれています。
2階床梁の仕口部分も、写真のようになっています。
梁と床合板の取合い部や、梁同志の取合い部にアルミテープが貼られています。
写真の梁は金物構法による接合の為、ドリフトピンとスリット金物が取付けられています。
この部分には、発泡ウレタンを充填した上にテープを貼ります。
また従来の羽子板ボルトによる接合部では、イラストの赤い金物のような施工を行います。
一般的には青い金物のような施工を行いますが、これでは外気で金物が冷たくなってしまいます。
冬季に冷たくなった金物が暖かい室内空気に触れれば、結露間違いなし!
結露した水は天井裏を濡らし、躯体を劣化させるかも知れません・・・。
でも弊社の施工であれば心配ありません。
梁に座彫りを行い、金物の端部が梁から出っ張らないようにします。
そして座彫り部分に発泡ウレタンをたっぷりと充填します。
硬化したら、平らに切削し表面にアルミテープを貼って完成です。
これでボルト穴からの漏気も防げるし、熱橋対策にもなる訳です。
1階床合板と排水管の取合い部分を撮ってみました。
ちなみに合板の下には、厚さ105mmのFPウレタン床パネルが張ってあります。
そしてFPパネル&合板と配管の回りには、あえて10mmの隙間をつくります。
隙間部分に発泡ウレタンを充填している様子を撮ってみました。
このノズル先端が直径9mmくらいあるんです。
隙間が10mmないと、奥までノズルを挿せないでしょ?
発泡ウレタンを充填する際には、ノズルを奥までしっかり挿し込む事が重要です。
そして手前に引くように充填します。
そうしないと、手前だけ発泡ウレタンが詰まり、奥はカラッポになってしまいます。
ここも硬化したら平らに切削し、アルミテープを貼ります。
柱と1階床合板の取合いを撮ってみました。
別の場所の写真です。
柱と合板の間にも隙間はあります。
ここにも同様の処理を行い、最後にアルミテープを貼る訳です。
1階床合板の接合部および釘留め箇所も、写真のようにアルミテープを貼って隙間を塞がなくてはなりません。
1階のホールダウン金物を留めるアンカーボルトと床合板の取合い部にも、同様の施工を行います。
金物周りの穴って、意外と大きいんですよね・・・。
しかもアンカーボルトは基礎コンクリートに埋まっているので、冬季は冷たくなります。
だから熱橋処理も必要です。
これについては、後ほどご報告したいと思います。
この建物は、屋根断熱を採用しています。
写真は屋根タルキ間に充填された『FP遮断パネル』と桁との取合い部を撮ったもの。
桁上部の白いモノは、吹付けられた発泡ウレタンです。
これを平らに切削し、上にアルミテープを貼ります。
おまけに、パネルとタルキの接合部にもテープを貼ります。
屋根パネル・タルキ・桁・柱・壁パネル等、全ての接合部にアルミテープを貼ります。
家中、アルミテープばかりになるんです。
妻壁を撮ってみました。
こんな感じです。
こんな作業を当分続けます。
とにかく隙間を作らない事。
そして熱橋を見逃さない事、見つけた熱橋には断熱補強を行います。
これが重要なんです。
手間暇かけて行います。
でも、いずれ見えなくなってしまいます。
だから、このタイミングでアピールしたいと思います。
こうした施工の成果は、光熱費の削減や快適さになって現れます。
高性能な断熱材をたっぷりと使っても、こうした地味な施工を怠ると、ちっとも快適ではありません。
思ったほど暖かくないな?
なんて事にならない為にも、気密施工をキチンとする事をオススメします。
最後に、『気密性・断熱性と結露の関係を示した図』を挙げました。
ここには、低気密・低断熱の建物を低気密のまま高断熱にすると、どうなるかが書かれています。
結露は少ないが寒くてエネルギー浪費型の低気密・低断熱住宅は、省エネルギー化は進行した内部結露の危険が増大する住宅になってしまいます。
逆に低断熱のまま高気密にすると、消費エネルギーは少し減るけど表面結露の多い住宅になります。
やはり高断熱化するのなら、高気密化も同時に行わなければなりません。
そうすれば、省エネルギーで表面結露・内部結露の少ない住宅になるんですから。
但し気密性が高まった分、計画換気が必要となります。
でも、計画換気って法律で義務付けられてるんですよね・・・。
高気密化のメリットについては、機会があれば、もう少し突っ込んで書いてみたいと思います。
お楽しみに・・・。
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