練馬・板橋で注文住宅を建てるなら地域密着の工務店アセットフォー

ご注意ください！

こんな事例が時々発生しています。

先日、弊社OBより写真入りのメールを戴きました。

玄関天井が黒くなっています。

写真を見ると、確かに天井と壁のクロスの一部に黒い染みがあります。

カビ？

でも、天井の上は居室です。

ベランダや屋根ではありません。

雨漏りではないよな・・・。

結露も考えにくいし・・・。

図面を見ながら考えましたが、怪しいのはキッチンからの漏水だと思われました。

真上にキッチンがあるんです。

すぐに現場を確認させて戴きました。

黒い染みを確認すると、やはりガビだと思われます。

でも天井に張られた石膏ボードは全く湿っておらず、カビ＆クロスも乾燥しています。

「以前から、黒くなっていませんでしたか？」

聞いてみましたが、先日まで気が付かなかったとの事。

2階にあるキッチンを見せてもらう事にしました。

あっ！

カビ臭さを感じます。

システムキッチンの前には、ポリウレタン製のマットが敷き詰められていました。

これを剥いでみると、無垢床に染みらしきモノがあります。

やっぱり・・・。

早速システムキッチンの引出しを外し、点検口を開けて中を覗いてみました。

暗くて見えないので懐中電灯で照らしてみると、床は黒く変色していました。

幸い湿っぽさは無かったですが・・・。

「排水の流れはどうでしたか？」

聞いてみると、数か月前に極端に流れが悪かった時期があったとの事。

ご主人がパイプフィニッシュでを使って改善したそうです。

この時に、排水管とキッチン排水管の接続部から水が漏れていたと思います。

もちろん配管接続部にはパッキンが付いています。

簡単に水漏れするとは思えません。

でも15年も経てば、パッキンも劣化します。

パイプ詰まりが発生すれば、漏水することもあるんです。

数か月掛けて、乾燥したんでしょうね。

マットを敷いていると、漏水に気が付かないことがあります。

早い段階で漏水に気が付けば、被害自体はそれほどありません。

でも気付かないでいると、床が腐ってしまう事もあります。

布製のマットであれば、濡れれば気付くんです。

でも、ポリウレタンだ気付きにくい・・・。

そんな話をさせて戴きました。

しばらく様子を見ることになりました。

改めて漏水の有無を確認し、問題が解決していなければ修理を行うようにします。

天井ボードとクロスの貼替えは、取り敢えずペンディングです。

水廻りの設備は、10年経過するとパッキン回りから劣化が始まります。

時々は、排水管や給水管回りを目視してください。

そして漏れがあれば、すぐにご連絡ください。

そうお願いして、現場を離れました。

2階の洗面化粧台でも、パッキン劣化による漏水に気が付かず、しばらく放置。

キャビネットと床が腐食するという事態が起きています。

パッキンの交換自体は、大した費用ではありません。

工事自体もすぐ終わります。

でも腐った部分の交換は、意外と費用が掛かります。

無駄なメンテナンス費用を掛けなくても済むように、10年超えたら時々点検する事をお勧めします。

転ばぬ先の知恵と思ってください。