ガーン!?

今日は水曜日。

アセットフォーはお休みです。

お盆休みの前だというのに、月曜日から飛び石連休・・・。

どうせなら大型連休にしても良かったかな

なんて気もしますが、緊急事態宣言下では家族旅行も出来ません。

これで良かったのかな、そう思う事にしました。

今回は、先日戴いた電話に関することを少しだけ書いてみたいと思います。

その前に、これをご覧ください。

以下、弊社が加入しているJIOの瑕疵保険の重要事項説明書にある、「保険金をお支払いできない場合(免責事由)」の中から、一部を抜粋・転載しています。

次に掲げる事由により生じた損害に対しては、保険金をお支払いいたしません。

・対象住宅に関する請負契約または売買契約締結時において実用化されていた技術では予防することが不可能な現象

この免責事由が直接関係する話ではありません。

でも、この事態に直面した際に一番初めに頭に浮かんだのが、この文章だったんです。

 

ある日、1本の電話が入りました。

築17年目を迎えた弊社OBからの電話でした。

「最近、屋根の営業が頻繁に来るんです。

「念の為、確認してもらえませんか。」

(またか・・・。)

内心思ったんです。

不届きな業者による『屋根修理詐欺』には、本当に迷惑していたからです。

でも、外回りのメンテナンスをまだ行っていません。

そろそろ、シーリングの打ち替えや屋根の塗装が必要な筈。

それを確認するつもりで、3連梯子を積んで現調に出掛けました。

外壁は至ってきれいなものです。

シーリングも、まだまだ大丈夫

でも、屋根の塗装は必要だろうなぁー・・・。

当時の標準施工は、コロニアルだったんです。

16年も経てば、それなりにメンテナンスが必要となります。

そう思い、屋根の上に上がってみました。

ガーン!?

予想を上回るひどさです。

いつもであれば、変退色や藻の跡はあるものの、雨漏れに繋がる劣化はありません。

でも今回は、そこかしこにひび割れがあります。

中には一部が欠けてしまい、下のコロニアルが見えている所もあります。

このままでは、いつ雨漏りが起きても不思議ありません。

しかもコロニアル自体が反ってしまい、1枚1枚が浮いている状態です。

上を歩くと、割れてしまいそう・・・。

これでは、塗装も出来ません。

仕上げ表を見ると『コロニアルNEO』と書かれていました。

あちゃー😵

コロニアルに含まれている『石綿』が問題になり、平成13年頃に販売したスレート屋根材です。

ネットを見ると、こんな事が書かれていました。

コロニアルNEOはクボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が開発したアスベストが入っていないスレート屋根の種類です。

当時アスベストによる身体への悪影響が問題となっていたため、アスベスト(石綿)が入っていない=ノンアスベストの屋根材として開発されました。

でも築810頃になると、無数のひび割れや大きな欠けが目立つなどの不具合が報告され現在では製造が中止されています。

築10年ほどで劣化症状がみられることから塗装をしても意味がないとされ、「塗装できない屋根」の一つになっています。

クボタ株式会社の「アーバニーグラッサ」「ザルフグラッサ」やニチハ株式会社の「パミール」なども同じです。

残念ながら、現時点でメーカーはリコールを発表しておらず無償で交換してもらうことは難しいようです。

パミールと同じか・・・。

実は以前に、友人宅の屋根を葺き替えた事があるんです。

その時の屋根がパミールでした。

南側屋根

北側屋根

築20年超で、こんな有様です。

層状に剥離してしまい、濡れたダンボールみたいでした。

表面には藻が生え、載ると割れてしまいます。

さすがに今回は、ここまで酷くないものの、放っておく事はできません。

さっそく現状を伝え、屋根の葺き替えを提案しました。

残念ながら、太陽光パネルが載っています。

屋根勾配も6寸なんですよね。

足場を架け、太陽光パネルを一旦外してから、屋根材を剥がします。

石綿は含んでいないので、処分は問題ありません。

ついでに下葺き材を剥がして、野地板の様子を確認します。

万が一、問題があれば交換する必要があります。

弊社では、カバー工法は提案しません。

下葺き材や野地板をそのままにするなんて、将来心配なんですよね・・・。

耐久性の高い屋根材に替えたいと思います。

そして、太陽光パネルを載せ直します。

足場を架けるので、一緒に外部塗装の見積書を作って提案したいと思います。

精一杯コストダウンを図りたいと思います。

でも、結構な費用が必要となるでしょう・・・。

 

ここで、JIOの免責事由の話に戻ります。

この屋根を採用した時点では、こんな問題が起こるなんて担当者は思っていなかった筈。

お引渡し後16年が経過していますから、瑕疵にも当たりません。

でも仮に、この問題が10年以内に起こっていたら・・・。

おそらく免責事由に該当していたと思います。

故に、お咎めなし

なんか、釈然としないんですよね。

別の屋根材を選択していたら、今回の問題は無かったんです。

当時も、石綿を入れなければ屋根の耐久性が落ちることは明白でした。

だから製品化が遅れていたんです。

でも、止むを得ない事情で各メーカーがノンアス屋根を発売しました。

ノンアスベストで大丈夫かな

とにかく、やるしかないんだ

問題があれば、その都度対応していこう

そんな風潮だったのかもしれません。

でも、採用を見送るべきでしたね。

将来、問題になりそうな部材・工法は極力採用しない。

メンテナンスに多大な費用を要する部材・工法は採用しない。

これが、今の弊社の方針です。

初期投資が少なさに騙されてはいけません。

長い目でみることが重要だと思います。

https://www.assetfor.co.jp 

posted by Hoppy Red  

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

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