柱が垂直に立っているとは限らないんです。

建て方の際に、気を使うことって沢山あります。

その中のひとつが柱の倒れです。

ご存知でしたか

柱って、垂直に立っているとは限らないんです。

というよりも、何もしなければ垂直に立ってない事の方が多いと思います。

柱が垂直に立っていなければ、その上に乗る梁や上階の柱から降りて来る荷重を、きちんと下階の梁に伝える事ができません。

せっかくの構造計算も意味が無いんです。

倒れた柱に石膏ボードを貼れば、壁だって倒れてしまいます。

廊下の巾が上と下で違うなんて事にもなりかねません。

柱が倒れていれば、床だって水平ではなくなります。

そんな家には、住めないでしょ

だからこそ、柱は垂直に立ってないといけないんです。

そこで現場では、建て方時に『建て入れ検査』を行います。

その際に利用するのが、防風下げ振りと屋起こしです。

今回は、この2つの道具を簡単にご紹介したいと思います。

シンワ測定 防風下げ振り ベーシック マグネット突き当て No.77428 [A031108]

これが、防風下げ振りです。

棒の下端に下げ振りが付いていて、風の影響を受けにくい構造になっています。

下げ振りとは、円錐状の錘です。

錘を下げた紐は、常に地面に対して真っすぐに垂れます。

だから下げ振りの先端が棒の中心にある印に合致すれば、棒は垂直に立っている事になります。

防風下げ振りを柱に固定し、下げ振りの先端が、印の中心にある事を確認する事で、柱が垂直に立っている事を確認する。

これが、防風下げ振りの役目になります。

こんな風に柱に固定し、下げ振りの具合を確認します。

十文字の交点と下げ振り先端が合致すれば、合格です。

合致しなければ、修正しなければなりません。

そこで役立つのが、屋起こしです。

こんな長い棒です。

伸縮できるようになっているので、更に延ばすことも出来ます。

1階の建て入れ検査の様子を見て戴きましょう。

一方を土台に載せます。

黒い部分の裏側には爪が出ているので、叩くと土台に食いつくようになっています。

その為、力を加えても滑る事はありません。

もう一方を、防風下げ振りを設置した柱の上部に掛けまい。

この際に、屋起こしがちょうどいい長さになるように調節します。

 

防風下げ振りの先端と十文字の中心の離れを見ながら、屋起こしの真ん中についているハンドルを回します。

これです。

これを回すと、棒が延びたり縮んだりするんです。

延ばせば柱は反対側に倒れます。

縮めれば、こちら側に戻って来ます。

息を合わせて、修正を行います。

修正が終わったら、仮筋交いを柱・土台・梁に留め付けて、躯体の変形を防ぎます。

これを、必要箇所全てで行います。

そして、これを各階ごとに行います。

こうする事で、柱を垂直に立てる事が出来ているんです。

仮筋交いは、あくまでも仮の筋交いです。

構造金物が締められ、本筋交いが固定されれば、外されます。

外した仮筋交いは、羽柄材の一部として、壁下地に利用されます。

ご安心を・・・。

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