板橋区弥生町の現場で気密測定を行いました。

4月17日付のアセットフォー日記となります。

日曜日・祝祭日・定休日はアセットフォー日記の休刊日としているので、臨時号になるのかな

練馬・板橋の天気は曇りでした。

雨降らなくて良かった・・・。

板橋区弥生町に建つ『FPの家 S&N邸』も、いよいよ引渡し間近となりました。

弊社では、このタイミングで3つの『ある事』を必ず行います。

『換気風量測定』と『室内空気環境測定』については、昨日の拙ブログに書かせてもらいました。

そして、3つ目が『気密測定』です。

 

室内に測定器を設置し、建物内を減圧もしくは加圧する事で建物内外の差圧から総隙間面積を算出します。

床面積1.0㎡当たりの総隙間面積をC値と言いますが、これを算出するための測定です。

以前は工事中に行っていましたが、最近は建物完成後に行うようにしました。

その理由は割愛しますが、完成後の気密測定の方がハードル高いんですよね。

工事中であれば、結果が悪い場合に是正出来るでしょ

でも完成時だと出来ません・・・。

だから、いつも不安で仕方ありません。

良い値が出るまでは、心配なんです・・・。

ここで云う隙間とは、あるべきではない隙間を指します。

あるべきではない隙間

そう、あっても良い隙間以外の隙間です。

あっても良い隙間とは、例えば窓や玄関ドアを開けた時を指します。

換気扇の穴もそうだし、エアコンのドレンホースや電話線用の穴なんかも該当します。

これらの穴って、工事中は塞いでいます。

でも完成時には明いているんですよね。

だから、完成時の方が隙間は大きくなります。

ちなみに弊社では全棟気密測定を実施します。

そしてC値は、0.1~0.3㎠/㎡となっています。

でも、これって工事中の測定がほとんどなんです。

でも最近は、完成時に測定しています。

だからC値が0.1~0.3㎠/㎡以内に収まらなくても仕方無いんです。

でも、そんなのイヤなんですよね・・・。

だから、より一層頑張って隙間を無くすようにしています。

以前にHEAT20が、面白い調査を行っていました。

繊維系断熱材を使った家と発プラ系断熱材(ボード状断熱材)を使った家で、気密性や建物の様々な状況を比較していたんです。

この結果によれば、前者は外皮面積の大小に総隙間面積の大小が比例する傾向にあるそうです。

でも後者は外皮面積が大きくなっても、総隙間面積は変化しないんだそうです。

その代わり、窓面積が増えると総隙間面積が大きくなる傾向にあるとの事。

ちなみに弊社は後者に該当します。

この説、凄く腑に落ちるんですよね・・・。

ですから弊社では、窓周りの気密処理に時間を掛けている訳です。

 

話が少し逸れたので、元に戻したいと思います。

こんな隙間が、実際にあるんですよね。

コレ、通線用のプレートです。

引っ越し後にお客様が線を通したいそうなので、穴が明いています。

直径22mmですから、およそ3.8㎠の隙間に当たります。

この穴を塞ごうと、養生テープを貼ってみましたがダメでした。

測定と共にテープが剥がれてしまったんです。

コレはLAN配線用の空配管です。

同じように外とCD管で繋がっています。

こちらの径は28mmですから、6.2㎠に当たります。

こちらは、塞ぐのを諦めました。

エアコンのドレンホースも3箇所あります。

1階の冬用エアコンと3階の夏用エアコン、そして念の為設置した2階用のエアコンです。

この穴も塞ぐのを諦めました。

こっちは、たいした事ないと思います。

でも、既に10.0㎠の隙間がある訳です。

心配になる気もわかるでしょ・・・

トイレや洗面化粧台、ユニットバス等の排水穴の場合は、水を張る事で隙間をゼロにする事が出来ます。

壁に明けられた自然給気口の穴は、蓋を閉じて塞ぎます。

24時間換気システムの排気ダクトは塞げないので、天井に設置された排気口にテーピングを行います。

今回は、3階のエアコン上部に150Φの吸気口を2個設置しています。

この吸気口には蓋がありません。

でもシャッターが付いているので、これを閉めてみました。

レンジフードの電動給気口にもシャッターが付いているので、スイッチを切っておきます。

レンジフードの排気も同様です。

心配だったのが、コレなんです。

躯体にスリーブを設置した際には、気密処理を施しました。

でも、スリーブと排湿管の間には隙間がある筈です。

乾太くんを設置した際に、気密処理をしたのかな

念の為、確認してみました。

良かった・・・。

ちゃんとシール処理してあります。

これで測定を行う事ができそうです。

さっそく、テスト測定を行いました。

隙間の塞ぎ忘れがないかどうかを調べるのが目的です。

総隙間面積は49㎠。

n値は1.65でした。

ちなみに床面積は113.52㎡、気積は273.75㎥の家です。

49㎠を113.52㎡で割ればC値になります。

C値=0.4㎠/㎡!?

えっ、うそ・・・。

さっそく建物内のチェックを行いましたが、原因はすぐに判明しました。

うっかり、玄関部分の排気口を塞ぎ忘れていたんです。

冷や汗かきましたよ・・・。

テーピングを行い、いよいよ本測定の開始です。

結果は次の通りでした。

総隙間面積:35㎠。

n値:1.39。

C値は0.3㎠/㎡でした。

良かった・・・。

ちなみに50Pa時のACHは0.59回/hでした。

CD管2つ分の穴10.0㎠を除けば、総隙間面積は25㎠になります。

この時のC値は0.2㎠/㎡です。

まあまあの数字だな・・・。

思わず胸を撫でおろしちゃいましたよ。

この後、2回目の測定を行いました。

測定値は、1回目と大差ありません。

そして3回目の測定を、お施主様と確認したんです。

気密測定についてのレクチャーを受ける面々。

みんな、真剣に聞いていました。

 

そして、測定結果の発表です。

値は1・2回目と大差ありません。

先程の値を報告し、3つの値の平均C値が0.3㎠/㎡である事を伝えさせて戴きました。

工事中に検査を行えば、もっと良い値が出たのに・・・。

とは思いましたが、言っても仕方ありません。

より実際の使用時に近い形で測定を行うと決めた以上、愚痴を吐いても仕方ないんですよね・・・。

今回の気密測定も、無事完了しました。

まあまあの数値が出て、良かったと思います。

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