シュタイコ・ゼルについて変わった角度から書いてみました。

04月01日付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋の天気は晴れ

最高気温も20℃を上回りました。

いよいよ4月ですね。

そう言えば、今日はエイプリルフールでした・・・。

練馬区春日町6丁目の『スケルトンリフォーム Y邸』では、今日も断熱材を吹き込んでいます。

 

そう、『シュタイコ・ゼル』です。

JIS規格    JIS A 9523
熱伝導率        0.040(W/m*k)
熱容量             2100  J/(kg·K)
透湿率      106  ng/m・s・Pa

全成分             トウヒ、硫酸アンモニウム、ホウ酸

 

昨日の拙ブログでも色々書かせてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで今日は、いつもと少し趣向を変えてみました。

例えば、こんな写真があります。

上に明けた穴から吹き込んだ直後の様子です。

間柱間に充填されたシュタイコがうっすらと見えるでしょ

でも、大きな空隙も見えます。

施工不良じゃない?!

 

 

シュタイコって、実はセルロースファイバーに比べると繊維が長いんです。

だから充填時に、写真のような事になります。

その為、下の方にも穴を明けてさらに吹込みます。

右隣に穴が見えるでしょ

そうすれば、ちゃんと隙間が無くなります。

では、こんな写真はいかがでしょうか

よくわからない写真でしょ

説明します。

コレ、吹込みが完了後に不織布をカッターで切った写真なんです。

シュタイコが吹き零れないように、不織布を張っています。

この不織布を破ってしまえば、零れる筈ですよね

実際にやってみたんです。

 

でも布をカッターで切り抜いても、シュタイコは零れませんでした。

密度が高いので、一体化してしまい零れないんです。

そこで、手を突っ込んで掻き出してみました。

この時の写真が、コレなんです。

半分あたりに手を挿し込み、手前に引くと、さすがにシュタイコが零れました。

でも上の方のシュタイコは、相変わらず落ちて来ません。

ギュウギュウに詰めてあるので、摩擦抵抗で落ちてこないんです。

凄いでしょ

これだけギュウギュウに詰めると、経年で沈降する事もありません。

建材試験センターで行われた振動実験では、28年後の沈降ゼロという評価が出たそうです。

これなら安心ですよね

これだけギュウギュウに詰める事が出来る理由は、不織布にあります。

セルロースファイバーで使われている不織布に比べると、通気性の高いモノを使っているそうです。

通気性が良いので、空気の力で圧送された木の繊維中の空気は、どんどん抜けていきます。

通気性が良いと風量も大きくなります。

また木の繊維は紙の繊維に比べて大きく重いので、より遠くまで早く飛びます。

その結果、木の繊維がギュウギュウに詰まるらしいです。

先程の写真を見ると、納得ですよね・・・。

最後の写真はコレです。

これも説明の必要な写真だと思います。

真ん中にあるのは、現場で拾ってきたシュタイコの端材です。

そこにクルクミンテスターという試液を噴霧してみました。

試液自体の色は黄色です。

ティッシュ右下に付着した液の色を、ご覧ください。

 

 

シュタイコに付着した試液も、最初は黄色でした。

でも、しばらく待つと写真のような赤色に変わりました。

コレ、ホウ酸濃度を確認する時に使う試液なんです。

ホウ酸の濃度が、シロアリや木材腐朽菌に対して効果のある濃度の場合のみ、赤くなります。

濃度不足だと、赤くなりません。

つまりシュタイコには、シロアリや木材腐朽菌に対して効果のある濃度のホウ酸が含まれているという事なんです。

以前に、ある方から聴いたことがありました。

「ウッドファイバーって素晴らしい断熱材なんだけど、セルロースファイバーに比べてホウ酸濃度が低いんだよね。」

「だから難燃性や耐蟻牲・耐朽性の面で心配・・・。」

ウッドファイバーは木の繊維です。

その為、シロアリや木材腐朽菌の食害が怖いんです。

それを補うのが、ホウ酸や硼砂です。

でも一定濃度を超えていなければ、全く意味がありません。

そこで、今回の実験を行いました。

良い結果が出て、ホッとしました。

最後に、現場にいて感じた事を書きたいと思います。

非常に吸音効果が高い断熱材なので、現場が静かになった気がしました。

音が反響しないので、声が聞き取りやすいんですよね。

 

シュタイコって素晴らしい断熱材だと思いますが、やっぱり大事なのは施工者の腕と知識だと思います。

施工中の職人と話しながら、改めて感じました。

あっ決して嘘ではありません。

https://www.assetfor.co.jp 

posted by  Asset Red

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

ただいま、現場監督見習いを募集しています。

https://www.assetfor.co.jp/recruit/

上記をご確認ください。

練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーへ資料請求
練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーの見学会へ
  • 練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのFacebook
練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのホームページTOPへ