スケルトンリフォームの現場では、無垢フローリングの施工が始まりました。

スケルトンリフォームの現場では、無垢フローリングの施工が始まりました。

今回採用したのは、オークのユニタイプフローリングです。

サイズは厚さ15mm×巾90mm×長さ1818mmとなります。

巾が狭いでしょ

1坪張るのに、20枚必要になります。

 

 

 

一方、建売住宅などで使われている複合フローリングの寸法は12mm×303mm×1818mmが一般的。

合板の表面に化粧シートや薄くスライスした木材を貼った床材です。

この床材であれば、1坪当たり6枚で足ります。

 

 

 

この違いが、意外と大きいんです。

フローリングの施工方法は割とシンプルです。

実(さね)といわれる部分にフロア釘や糊付タッカーを

打ち込むだけなんです。

床鳴り防止を目的に、ボンドを塗布することもあります。

弊社では、接着剤の使用は控えるようにしていますが・・・。

 

 

 

 

 

実の部分に釘を留める訳ですから、実が多い留める釘の本数が増えることになります。

実は床材の4辺にあります。

それぞれに雄雌があり、雄実に釘を打たなければなりません。

つまり床材の枚数により、留める箇所が増える訳です。

無垢フローリングであれば1坪あたり20枚、複合フローリングであれば1坪あたり6枚です。

前者の方が3倍強、釘を打つ手間が増えることになります。

だから無垢フローリングを敬遠するビルダーが多いんです。

しかも、それだけではありません。

無垢フローリングは、湿度変化に伴い伸び縮みします。

でも複合フローリングは、基材の合板が伸び縮みを抑制してくれます。

この違いも大きいんです。

伸び縮みするのであれば、イラストのように

予め隙間を明けて張らなければなりません。

伸びた時に、突き上げてしまい床鳴りの原因になって

しまいます。

でも明け過ぎれば、縮んだ時に釘が見えてしまいます。

この微妙な隙間が難しいんです。

弊社では、写真のようにパッキンを挟むことで隙間を均等にしています。

挟んで均等な隙間を設け、フローリングを寄せて釘を打つ。

そして、パッキンを抜く。

この繰り返しです。

この作業も、地味に手間が掛かります。

無垢フローリングが避けられる原因は、これかも知れません。

 

しかも床の寸法や樹種により、隙間の大きさは違ってくるんです。

隙間の大きさを間違えてしまえば、せっかく手間を掛けても意味ないんです。

隙間の大きさは、次のように決定します。

なお以下の値を事前に確認しておく必要があります。

①フローリングの含水率

②フローリングの伸縮度係数

③フローリングの幅

室内における人工乾燥材の平均的な平衡含水率は、12%といいます。

①の値が10%、②の値が90mm。

オークの板目方向の伸縮度係数は0.00365(含水率が6~14%時)、柾目の場合にはおよそ半分になります。

上記値を次の式に代入すれば、伸縮する長さがわかります。

含水率の変化×使用する樹種の伸縮度係数×フロアー巾≒伸縮長さ

含水率の変化は、平均的な平衡含水率からフローリングの含水率を引いた値となります。

ここでは12%-10%=2%とします。

使用する樹種の伸縮度係数は、0.00365とします。

フロアー巾は90mmです。

2%×0.00365×90mm≒0.6mm

上記計算結果により、湿度変化による伸び縮みは0.6mm程度になる事がわかりました。

つまりパッキンの厚さを0.6mmにすれば良い訳です。

ちなみに弊社では、これよりも0.1~0.2mm隙間を大きくするようにしています。

この厚さのパッキンを探すのが大変なんですよね・・・。

施工は大変ですが、無垢フローリングには複合フローリングにない良さがあると思っています。

弊社では自然塗料で仕上げる事が多いんですが、裸足で歩いた際の気持ち良さとか、ぬくもりは格別です。

経年変化による色や艶の変化も楽しいんですよね。

よく「お手入れが大変なのでは」と聞かれることがあります。

でも、複合フローリングと比べて面倒な事もありません。

傷に関しては、むしろ無垢フローリングの方が目立たないくらいです。

傷付けたら基材が見えて白けたなんてこともありませんし・・・。

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