練馬・板橋で注文住宅を建てるなら地域密着の工務店アセットフォー

05月18日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は晴れ。

今日も暑かった・・・。

最高気温、28℃超えです💦💦💦

でも室内は、割と涼しいんですよね。

もちろん工事中のお宅ですから、エアコンなんて動いていません。

板橋区で工事中の『FPの家　H邸』でも、涼しく気密測定を行うことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼過ぎに準備を開始。

2時からH様ご夫婦立ち合いのもと、測定を行う予定でした。

でも、イザ試運転を行うとエラー表示が続きます。

色々と調べてみましたが、原因がわかりません。

結局、気密測定技能者のK氏に測定器の再セットをお願いしました。

ついでに窓に張られた気密シートも異常がないか確認して、再度試運転。

今度は、無事測定する事が出来ました。

良かった・・・。

でも原因は不明です。

 

 

 

 

 

 

 

今回も減圧法を採用しました。

引違い窓に送風機を据付け、流量調整器にて建物内の空気を強制的に排出。

その時の風量と内外気圧差から、建物外皮にある無数の小さい隙間の合計面積を測るのが気密測定です。

まずはH様に気密測定の説明を加えつつ、窓に張られた気密シートを触ってもらいました。

まだ送風機は動いていませんから、シートはダランとしています。

ここで送風機を稼働、どんどんと風量を増やしていきます。

そして、再度シートに触ってもらいました。

今度はシートが内側に膨らんでいます。

風船のように、パンパンです。

建物内の空気を強制的に外に排出したから、建物内の気圧が下がったんです。

これって、隙間が少ないから起こる現象です。

隙間が大きければ、外気が侵入するので気圧は下がりません。

そして気圧が下がらなければ、シートが膨らむ事もないんです。

「風量と差圧の値を見ていてください。」

そう伝えて、近くの窓を少し開けてみました。

すると、とたんにシートがダランとします。

そして風量が増え差圧が小さくなりました。

隙間が増えたから、建物内の気圧が下がったんです。

この後、測定を開始しました。

床面積が55.90㎡の平屋です。

小屋裏の気積/2.6m分17.75㎡を加えて、実質床面積は73.65㎡になります。

この時の測定結果は次の通りです。

総相当隙間面積αA＝14㎠

隙間特性値n＝1.08

50Pa時の確定風量＝92㎥/h

この他にも、2回測定を行いました。

それぞれの結果は以下の通り。

総相当隙間面積αA＝15㎠と16㎠

隙間特性値n＝1.13と1.19

50Pa時の確定風量＝92㎥/hと94㎥/h

C値はαAを実質床面積で割った値ですから、それぞれの値はこうなります。

14㎠/73.65㎡＝0.19≒0.2㎠/㎡

15㎠/73.65㎡＝0.20≒0.2㎠/㎡

16㎠/73.65㎡＝0.21≒0.2㎠/㎡

多少バラツキはありますが、小数点以下第2位を四捨五入すると全て0.2㎠/㎡になりました。

3回の値の平均値が測定結果となるので、C値＝0.2㎠/㎡となります。

隙間特性値nも、1.08～1.19の間に納まっているので問題ナシ！

ちなみに隙間特性値nとは隙間の状態を表す値です。

通気特性式を対数で表した場合の直線の傾きを表し、一般にその値は1～2の範囲をとります。

なお値が2を超えた場合は、その測定データーを使えません。

建物外皮に存在するそれぞれの隙間面積の合計を同等の単純開口面積に算出した値が相当隙間面積αAとなりますが、実際の隙間は小さかったり大きかったりします。

例えば合計40㎠の隙間であれば、10㎠の隙間×4個でも1㎠×40個でも0.1㎠×400個でも数値上は同じ訳です。

でも実際には、10㎠の隙間や1㎠の隙間があったりすれば、色々な問題が表面化します。

こうした隙間の状況をなんとなく把握できるのが、隙間特性値nなんです。

それぞれの隙間が極めて小さい場合は１に近づきます。

また広い隙間があると２に近づきます。

だから、この値が大きい時には穴の塞ぎ忘れや施工ミスがあるかもしれないという訳。

これも建物の気密性を高める上で重要な値なんです。

C値・n値とも、まずまずの結果だと思います。

良かった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

H様にも、喜んで戴けました。