よその工務店が建てたFPの家のメンテナンスを行う機会を得ました。

よその工務店が建てたFPの家のメンテナンスを行う機会を得ました。

といってもメインは外装リフレッシュと換気システムの交換です。

若干の内装リフォームも行いましたが、一番頭を悩ませたのは天窓の結露対策だったかも知れません。

創業以来高断熱・高気密住宅ばかり建てていた弊社は、天窓を扱った事がないんです。

天窓って、屋根に穴を開けて取り付けるでしょ

色々と雨漏り対策を施してみても、10~20年後には必ず手当が必要となります。

それを放っておけば、必ず雨が漏る訳です。

メンテナンス費用だって、馬鹿になりません。

しかも結露が起こりやすいんです・・・。

こうした理由により、天窓設置を避けていた訳です。

「天窓の結露、どうにかならないかな

そう聞かれた時には、内心ヤバイと思いました。

問題の天窓は、2階トイレの天井に設置されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

覗いてみと、なるほど木枠部分に染みがついています。

クロスも剥がれているし、結構な量の結露が発生していると思われます。

冬季天窓のガラスは外気で冷たくなります。

冷たくなったガラスに室内暖かい空気が触れれば、結露が起こっても不思議じゃないでしょ

例えば、20℃40%の空気の露点温度は6℃です。

ガラスの表面温度が6℃を下回れば、結露が起こる訳です。

結露を防ごうとすれば、室内空気をガラスに触れないようにするしかありません。

でも、これって難しいんです。

例えば、最近流行りの内窓を付けるのはどうでしょうか

窓からの冷気を緩和してくれるし、ガラスの結露を防ぐのに有効。

天窓にも使えそうでしょ

でも残念ながら、内窓メーカーはどこも天窓への取付を認めていません。

保証してくれないんです。

理由は簡単です。

結露対策として、内窓では不十分だからです。

でも内窓であれば、開閉も可能です。

曇ったら内窓を開け、ガラスを拭けばいいんじゃない

何にもしないより、結露は減ると思うんだけど・・・。

そう聞いてみましたが、メーカーの対応は素っ気ないんです。

①天窓用に設計していないため、落下の可能性がある事。

②熱割れを起こす可能性があるため、破片が落下して危険。

よって、施工する事は出来ないとの事でした。

それなら木枠を取り付けて、ガラスを嵌め込めばいいんじゃない

ガラスをペアにすれば、断熱性能も向上するし・・・。

ガラス工事店に相談しましたが、これも却下

熱割れによる破片の劣化が心配らしい・・・。

結露対策として、あまり期待されても困るとも言われました。

でも、内窓よりは実現性高そうです。

そう思い、打合せを進めました。

あくまでも、やらないよりは結露が減ると思われる施工です。

 

 

 

 

 

 

 

 

タモ材を使い、木枠と押縁を作りました。

ガラス重量を踏まえ、部材も大きめにしています。

これをトップライト下に取付け、木枠との間に隙間が出来ないようにシーリングを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラスを入れる前の木枠を撮ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにガラスを入れ、押縁を留め、さらにシーリングで固定しています。

これでガラス落下は防げる筈です。

3mmの透明ガラスと6.8mmの合わせガラスを使い、空気層12mmを確保しました。

いわゆる『防犯ペアガラス』です。

 

 

 

 

 

 

ちなみに合わせガラスは、2枚のガラスに特殊な中間膜を挟んでいるので、破片の飛び散りがほとんどありません。

また衝撃物の貫通を防ぐので、防犯ガラスや防災ガラスとして利用される事が多いガラスです。

このガラスを使ったペアガラスであれば、万が一熱割れを起こしても破片が落ちてくる心配もないでしょ

ペアガラスだから断熱性があります。

外気で冷やされたガラスに温かい空気が触れなくなるので、結露も減る筈でしょ

これで状況を確認したいと思います。

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