小屋裏は繋がっているので1台のエアコンで均一かつ省エネに冷房を行えます。

今日は水曜日。

アセットフォーはお休みです。

でも真面目な話を書こうと思います。

練馬区で工事中の『FPの家 C邸』の現場写真を挙げてみました。

小屋裏に設置された換気ダクトの写真です。

24時間換気システム本体が奥に設置されています。

今回はダクト式第3種換気(ルフロ400)を採用。

本体に繋がる排気管のうち、2階小屋裏に設置されているものについては保温材を巻きました。

写真の保温材です。

通常は保温材なんて巻きません。

でも今回は、巻かないとダメなんです。

だって小屋裏にエアコンを設置するから。

小屋裏にエアコンを設置する場合、屋根に断熱材を充填します。

こうする事で、小屋裏空間も断熱・気密ラインの内側になります。

エアコンを稼働すれば、冷房がしっかり効く訳です。

弊社では最上階に子供室や主寝室を設け、間仕切り壁で細かく仕切る場合は、こうした施工を行う事が増えました。

小屋裏空間は繋がっているので、1台のエアコンで均一かつ省エネに冷房を行う事が出来るからです。

また最上階の湿度は高くなりやすいので、効率良く除湿を行う事も出来ます。

小屋裏を冷やせば、天井ボードの表面温度もキンキンに冷えます。

頭上から冷輻射が降り注ぐ事になります。

壁と違い、天井と頭の間を遮るものなんてないでしょ

風がなくても割と涼しくなるんです。

天井に張られた石膏ボードには、写真のような穴が数か所開けられています。

ここに吸排気グリルを取り付ける予定です。

天井付近の暑く湿った空気を小屋裏に吸う排気口。

天井裏の冷たく乾いた空気を吐き出す給気口。

それぞれの開口には、それぞれの役目が与えられます。

場所によっては、グリルの上にブースター循環ファンを設置する事もあります。

小屋裏内の温度分布を均等にするのが目的です。

小屋裏の空気を吹き出す装置なので、居住者の温度に関する感性の違いを補完する事が出来ます。

天井からの冷輻射だけでは満足できない人もいるでしょ

ファンの風量を上げれば涼しい風が落ちてくるので、温度調整も可能です。

また小屋裏エアコンを冬季に利用する事も可能です。

暖房運転を行い、ファンを回せば暖かい風が床を温めてくれます。

小屋裏の温度は室温よりも高いので、暖房運転しなくても暖房効果が得られるかもしれませんね。

室内にエアコンが出ないのも、魅力的だと思います。

やっぱりエアコンって、恰好悪いでしょ

但し、注意しなければならない事もあります。

小屋裏温度を低くし過ぎると、換気ダクト内で結露が発生します。

だから念のため、保温材を巻いている訳です。

また万が一、エアコンから漏水でもすれば小屋裏が水浸しになってしまいます。

定期的にメンテナンス&目視確認する事をお勧めします。

その為に、エアコン設置場所まで容易に行けるように心掛けています。

照明や入口&作業床を設ければ、フィルター掃除も簡単に出来るでしょ

また作業床があれば、漏水しても雑巾で拭く事が出来ます。

石膏ボードが濡れると、色々と大変なんです・・・。

あっ、もうひとつ注意しなければならない点がありました。

ブースター循環ファンを設置する際には、交換作業を考えた位置に設置する事が重要です。

ファンは必ず壊れます。

壊れたら交換しなければなりません。

交換工事の際に、天井ボードを踏み抜いたりしないようにすべきです。

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